2016.06.11 (Sat)
ごく最近、毎日新聞の報によって、アメリカの公開文書中に、「従軍慰安婦」当事者個人たちを聞き取った内容で、
それについて、「志願や親による身売り」だった、との見解を述べていたことが明らかにされたというのだが、
なにも目新しいことは ない。ほぼ従来から分かっていたことだ。
こちとら、「ネトウヨ」連中の論理性および妥当性の皆無と感情的醜態の酷さにはウンザリしきっているので、近頃では、彼らのコメント類に目を通すことも一切、避けているのだが(これが まあ、同じ日本人か?と思うと、ナサケナサで気分が滅入ってくるから)、
この記事にも案の定で、早速うじゃうじゃ飛び付いている「嫌韓」「ネトウヨ」ども魑魅魍魎は相変わらずのバカさかげんを晒しまくってて飽きずにいる。
軍部がアカラサマに強制動員すなわち徴用していたか否かなどは、
アメリカを始めとする諸外国も問題のターゲットに据えてやしないし、
そうでは なく、
主として問題視されてきたのは、そうしたシステムに、
国家が関与していた、
ということに あるわけで、
ここらへんを受け止める根本的大前提の置きかたが、
「反韓」「ネトウヨ」ならびに自民党なかんづく安倍政府、これに対するに、それ以外の国々、国際組織その他、問題意識をもって史実研究してきた在野の人々の意識や見解とは致命的なまでに異なっていることは、従来から、それこそ口が酸っぱくなるほど言われてきていることなのだ。
なので、こういう記事に、何か「鬼の首」みたいに飛び付いて気勢を上げるのは、「嫌韓」「ネトウヨ」らが、いかにズレててトンチンカンで、
国際社会の主張に対する理解力の乏しさ、現実を わきまえない、視野の狭過ぎる連中かということを曝け出してるだけだ。
「ライダイハン」やら、アメリカも同様のことを やっていたではないか!という糾弾は、それは それとしての問題だし、
卑近な言いかたを するなら、わが身を庇うあまり、「あいつも、こいつも やってたのに、なんで自分だけがぁ!」と喚くのは、仮にも
「潔い」
ことを大いに好む者の言いぐさでは なかろう。
ちなみに、もう何年前になるのか、
実家の父は、まだ20歳代初めであった戦中、陸軍将校の身分にあったので、私は、世間で、この問題が大きく表面化し始めた頃、
かつて その時代を、実際の渦中にあった一人として些かでも知るところは ないかと思い、父に問うてみたことが あった。
父個人は、近衛師団在籍だったので、主には宮城内にて天皇一家周辺の護衛等の勤務が中心、国外へ派遣されたことは一度としてなかったので、現地における「慰安婦」システムを利用することは不可能だったわけであり、当該システムの詳細についても疎いようだった。
ただ、娘の私に問われて、心なしか迷いと苦渋の表情を浮かべながらも一言、
「あくまでも間接的、間接的に、では あったんだが、国家として関与していたんだ」
とのみ断言していた。
私個人は、日韓両国の歴史上の詳細な経緯にも疎いけれど、
長過ぎた時間の流れ、齟齬、
まあ、様々な局面において、とことんまで複雑化してしまっていることが、いろいろと あるんだろうなあとは察している。
だいたい、個人の人間関係でも、
「飼い犬に手を噛まれた」如くの拭い難い屈辱感やら劣等意識やら、
裏切り裏切られた後ろめたさ、くやしさ、
通奏低音のように流れ続ける、しかも無自覚の軽侮感が、隠し味よろしく入り混じっているとなると、
こうもイヤラシイ感情的応酬になってしまうのだな、という一つの典型例を目の当たりにする気分だ。
しかし、世界じゅうを眺めてみれば、
たいがい隣国や隣り合った地域どうしにこそ陰湿な争い事が続くケースを見るに、やはり、似た者どうしのイヤラシサなのかと思える。
「可愛さ余って憎さ百倍」を地で行く如く、
懸想した相手を恨み、憎み、殺害にまでも及んで、その人生を破壊せんとする男女間の縺れに似て、まさに、「犬も食わぬ」醜悪さw
掻いてはいけないのが分かっているのに掻き毟って、ついには徹底的に掻き壊すまで深く没頭してしまう、そんな救いのなさ。。。
日本では、大きな権勢を得た階層の者であっても、たとえば、昔の武家一般は、上位から下位まで常に「質実剛健」のライフ スタイルを心に留めており、まして下級武士となると、貧しく つましい庶民たちの日常内容と殆ど変わらなかったそうで、まあ、それだけ、日本は全体として基本的に貧しい国土であったということのせいかもしれないが、
古今東西の歴史上、
王侯貴族等の特権階級が、奢侈に奢侈を極め耽って、
その分を、シモジモから吸い上げ続けて平気でいるうちには、やがてのことに、血生臭い革命暴動が起きるか、
さもなくんば、国を売るか、である。
泣いている顔の腹で、あれこれの皮算用を働かせていたところが、軽蔑された、差別された、こんなはずでは、、、と嘆いても、それは甘いということだ。
どこの国家も、権勢の強い側は、ボランティアのみで動かない。
そこには必ず、自己利益の目論見が ある(だからこそ、少なくとも当座は のさばることが できるw)ということを承知のうえでなければ ならない。
特権階級やら、何によらず一部の者ばかりが安楽を極めた暮らしを享受し、貧しいシモジモは、おとなしく口を噤んで、どこまでも利用され隷従し続けた果てには、よその国に泣きつくハメにも陥る。
格差が極度に進んだ末路の極端な前例。
ひるがえって、
現代日本の様相は、いまどきの「貴族階級」「特権層」の連中が、
ま、そのなかでも「ピンキリ」は あるのだが(嗤)
少なくとも自分だって、その一員に入れてもらえているものと得意になり、ウットリうぬぼれ、歴史上の例の踏襲を避ける計算だけは働かせてか、
従来からの大手新聞社(もちろん、この界隈も「エリート」意識まんまんw)だろうが、魑魅魍魎のネットだろうが、各種メディアを精々利用して、
「われわれの下にも下が いる!」
「この現代のシモジモが、怠惰ゆえに、われわれの足を引っ張るぞ!」と、
「底辺」と呼ばれる層へ暴力の拳を振り向けるべしと、
かつては「分厚」かった層から いよいよ数少なくなりつつある「中間層」を焚きつけて、頻りに煽っている、
それが、「現代の貴族」を自認する連中、ことに、なりあがり層の現政権が、自分たちへの批判の矢を かわすべく、繰り広げている戦術だ。
『報酬問題で取材妨害 富山市議会自民会派の中川会長』
2016年06月10日 01:19
『報酬増に批判強まる 富山市議会条例改正案』
2016年06月11日 00:55
上記内容の記事は、「朝日新聞デジタル」からのものも(但し、詳細は、かなり省略されているようだ)、「ヤフー」ヘッドラインでは出ているのに、「ヤフー」トピックス一覧で探しても、なっかなか出てこないよーw
こういうこと、よく あるのねw
特に自民党や安倍政権に不利な記事ほど、こういうフシギな現象が起きることは、私は以前から、ひそかに感じていたのだが、気のせいかな?ww
なので、
このような内容の記事が発信されていたこと自体に気づかない、
ということも ままあるのよwww
【続く】