2023.02.11 (Sat)
ふだん、私は、ネット掲載されているスポーツ紙等や雑誌系の記事の殆どには、せいぜいが見出しのみに目を走らせる程度で、本文までを読むことは、ごく一部を除いて少ないのだが、
今回は、見出しを見かけて、たまたま開いてみたら、このところの「同性婚」問題を めぐって起きた あれこれの出来事を扱った記事、これまで幾つか読んだ記事のなかで最良と言っていいほどの客観性・論理力、説得力ある内容の良記事だったので、まずは紹介しておく。
『同性婚は「嫌だから」反対? 差別撤廃に及び腰のツケが岸田政権・自民党に』2月10日 鎌田和歌
同性婚は「嫌だから」反対?差別撤廃に及び腰のツケが岸田政権・自民党に (msn.com)
さて、
このたび、更迭騒ぎを巻き起こした秘書官の、ヘイトむき出し暴言は、そもそもが、現首相の岸田さん自身で発した、
「社会が変わってしまう」
との、迂闊な、軽率な、そして、本音が滲んだコトバを、最側近としての秘書官の立場から、言わば援護射撃的にカバーするかのような動機で口走ったものだったとしたら、取りも直さず、岸田氏の 発言も、そもそもがネガティヴな意味だったことに違いなかろう。
この流れは、まさに、故 安倍氏が、首相で あったときのスキャンダルの一つ、『森友学園』の問題に おいて、
自分たち夫婦が関わっていたということになれば、「総理大臣も国会議員も辞める」とのタンカを切るかのような一言から、たちまちにして、当時の『財務省』理財局長らが矢継ぎ早に、公文書として粛々と記録済みだった内容の、マズイ箇所を廃棄だの
(しかも、このような作業を担当していた障碍者のせいにもしていた安倍氏)
あちこち誤魔化す細工を施せ、との厳命を下したことを想起させる。
ために、『近畿財務局』職員であった赤木氏の負担を強いて、ついには、その御不幸を招いてしまったという結末となった。
その他の、疑惑を持たれたまま栄転した人たちと同様に、
佐川氏も また、『国税庁長官』へと上りつめたのでは あったが、
結果として短期間のうちに辞任となった。
あのおりの国会における証人喚問にても、黙秘し、あるいは突っ撥ね、とことん庇ってくれたはずの、冷静かつケナゲな「官僚の鏡」たる佐川氏へ、ひそかに、一枚のメモが渡されたというのだが、そこには、
「もっと強気で行け」
と、当時の安倍首相みずからの「檄」が記されてあったということだ。
「愚か者」の叫びで知られたw丸川珠代氏の質問も、なんだかなあというワザとらしさで、大いに反感を買っていたのも憶えているが、
最近になって、故 安倍氏が、一度ならず二度までもの政権放り出し後、回顧録のような著書を出していたというのだが、そのなかで、なぜか、かの『財務省』への、恨みがましい不満を言い募っている箇所が あるという。
これまた、腑に落ちぬ、おかしな話では ある。
あの当時の財務大臣は、麻生さんでしょw
このたび、岸田首相が、みずからの政権の方針とは相容れぬ発言で あったとして、意外なほどのスピードでもって更迭した流れとは、真逆に異なっている、ようにも見える。
まあ、分かりやすいと言えば、それぞれに分かりやすいのでは あるが、
かの秘書官氏が、最も近くで支えるべき立場の者として、首相が失言や失態を おかしたならば、いかに波風たてぬよう、すみやかに、うまく誤魔化し、穏便のうちに かたづけてしまえるか、自分が仕える対象の首相自身に、みっともなくもシドロモドロな言いわけなんぞを させなくて済むよう、その手腕を発揮できなかった、
それどころか、
マズイとこを最大限の大っぴらに開陳してしまったというのは、
仮に、「オフレコ」で あったからとしても、考えようによっては、なんだか奇妙な流れなのである。
非常に優秀との評判高かった秘書官氏の振る舞いとも思えないでは ないか。
(でも、なんか、性格メチャ悪そうな眼つきの人ねw)
そうして、岸田首相は、「言語道断」との、激しいコトバとともに、そそくさと更迭した。
私が、最も注目しているのは、これは、他の人からも指摘が あったようだが、
なんと言っても、
「秘書官室は全員が」同じく反対だ、
という断言である。
ここで再び。
これは、何を意味するのだろうか。
もはや、当該秘書官の、あくまでも個人としての好悪の感情を、
「オフレコ」ゆえに洩らした、
という次元では ない。
首相みずからが大慌てで、「ネガティヴな意味のことでは なかった」云々と、どう言い繕おうとも、たいへん忌々しき発言なのである。
だから、私は、先日のエントリーで、「教育でも敗北した」と述べたのである。
他にも、このヘイト秘書官は、「多くの人が」等と発言していたそうだが、
これなんか、同じようなセリフを言ってのけて、
蓋あけてみれば、たったの3人!
ということで、大いに嘲笑を買った菅(スガ)さんを連想させるw
ただ、
どうやら、その「オフレコ」の場に居合わせた同業他社(特に『読売』や『産経』ですかねw)からも、ここは敢えてと報じたのであるらしい『毎日新聞』への不平も出ているのだそうな。
一般人でしかない全く疎い私も、新聞業界のセオリーは詳しくないが、そのへんのカゲンは、もう少し、くふうして報じる余地が あり得たのでは なかろうかとも思えるのだけれど、
たとえば、当該秘書官の個人名は、形式的に、あくまで伏せておいても、
「隣に住んでいたら いやだ。見るのも いやだ」
と、性格と躾の悪い幼児みたいなヘイト感情むき出し、
しかも、そのうえ、
「秘書官室は全員が」反対している、
とまでの発言が あったことをば報じるだけでも、これは聞き捨てならぬ忌々しい発言だということに揺るぎは ない。
ま、それ以上に、
先に掲げた良記事に付いたコメント欄の下劣なことよ。。。(呆&怒)
さっそく、くだんの秘書官の真似をして、
「壺」か『日本会議』だか、はたまた、70歳代以上に多い傾向とされる頑なな爺さんなどが、傍から論理的にツッコまれようとも、
「俺がイヤだからイヤだ!」
の一点張りを繰り返している。
やっぱり、アッタマ悪いよね。
あんたの個人的感情は関係ないのよ、制度の問題なのよって、何度言ったら分かるのか(嗤)
それに、
いまや、この連中の意見は、まさしく少数派なのよねw
こうした手合い、要するに「ウヨ」「ネトウヨ」は、何かと言うと、
「民主主義は多数決!」
という、誤ったままの定番セリフを得意げに掲げるでしょ、
これも、『読売新聞』のアホな管理職あたりの発言を真似してさww
まあ、その考えを、どこまでも主張するのなら、まずは、
自分たちは、もはや少数派という自覚を持ってもらおうじゃないかwww
話は それからだ(爆)
で、さて、
もちろん、メンドクサさを こらえ、「ヤフゴミ捨て場」にてと同じく、できるだけの通報を、ここでも私は行なった。
ことさら『LGBT』などや「同性婚」のことで、自分自身が悩みを抱えているというほどの立場では ないし、これまでも言ってきたように、そういうことで悩んだことは ない。
基本的には、シンパシーや義憤に駆られてというような心情で あって、障碍者のハシクレでもあり、生育環境や、いろんな点で、まぎれもなくマイノリティ側の存在だから、私も。
だからって、
「艱難、汝を玉にす」
と言いたいわけじゃないけれど、
(いろんな困難を経て、乗り越えてきたからこそ、立派な者になるのは、いたって平凡人だからですわなw
自分自身は経験や苦労を していないにも かかわらず、深い洞察力、理解力を備え、包容力を培ってきた人が、最も優秀な「天才」と思う)
自分が「ふつう」なんだ、
ふつうだから正しい、エライんだなどと、視野狭窄かつ幼児的万能感のような単純な思考停止して、他者に向かって、筋合もない苦悩や苦痛を与えて悦んでいる連中を見てたら、はらわた煮えくりかえるし、
しまいに、一人の日本国民として、つくづく、なさけなくなるのよ。
【続く】