2020.07.20 (Mon)
過去エントリーでも、ちょっと触れたけど、
うちの両親それぞれ子ども時分に、他家が飼い主だけれど、山羊や羊と触れ合ったことが あるそうだ。
テレビなどで、羊の子は可愛いねえ、と私が言ったとき、
「なんの。羊なんて、あんな強情な動物も ないで」
と言う。
なんでも、近所の家で飼ってたそうなんだが(母親は、大阪市内ど真ん中の街っ子だから、戦時の疎開中のことだったのかもしれないが)、
餌遣りのタイミングが、ほんの少しでも遅れると、羊は、はなはだ、機嫌を損ねるらしい。
「もうな、急いで餌を運んでやっても、プイーッと横むいたまま、金輪際、食べようとせんのやで。まあ、その可愛げのないことよ」
とのことだった。
キリスト教でのイメージと全然、違うなあ。
いっぽう、うちの親父は、千葉県内の片田舎で育った子ども時分に、近くで牧場か何か経営してる家が あり、もともと乳製品の類も好む親父は、時々、そこで飼ってるヤギの乳を くれるので、喜んで飲んでいたことが あると言っていた。それで、
「けっこう美味いんだよな。むしろ牛乳より、ヤギの乳のほうが、おれは好きだ」
と言ってた。
その千葉県内は佐倉市の『京成電鉄』構内の擁壁斜面で、近くの飼い主さんの所から脱走したという子ヤギが住み着いて、かれこれ数ヵ月にもなるらしいが、
ニュースを知って、いろんな意見が集まっているのを見ても、それぞれに理解できるものは あるね。
代表的なところでは、そもそもヤギのルーツを鑑みたら、その名のとおりで、山岳地帯の急斜面に住み着いているものであり、天敵から防御するために、そういう習性が あるわけなので、人間が心配するようなことでは ないと。
なるほど、私も時々、『ユーチューブ』あたりの動画で、いろんな動物などの光景や生態やら眺めることが あるんだけれど、
なかでも、ヤギの場合に驚いたのは、たしかに、急斜面や、とにかく高さのある所へ登りたがるという性質。
見てたら呆れちゃうほど、すごい すばしっこさで、
もうね、あの細っこい足が鳴って鳴って、たまらない!!って ようすだよ(笑)
タカタカ タッタカタ~♪タッタカタッタッタ~(^^♪
どうよ?!見て見てー!!って感じ(爆)
オーストラリアか どこかの国の人が、やはり牧場みたいな所で、何匹かのヤギ親子を飼育しているのも見たことあるんだけど、
今回の騒ぎの『ポニョ』よりも、もっと幼い子ヤギたちが、ちょっとでも高さのある場所へと登りたがり、そして猛スピードで駆け下りるのを繰り返し飽きもせず、しまいには飼い主さんの背中にまで駆け上って、その頭のテッペンで、さも得意そうに、器用に立ったまま、周囲を睥睨してたわよw
しかし まあ、本能の凄まじさよ。
別の動画で、ちっこい猪の子が、親きょうだいに はぐれたのを発見して、救出しようと近づいて行ったらしい人に真っ向から突進して行くのも見たけど、まあ、もの凄いスピードだったわ。
それより何より、あの警戒心と負けん気の強さ。
野生だねえ。誇り高き野生を忘れずだねえ。
ノラ猫でも、プライド高く、決して、人に慣れようとしない、気の荒いのが いるもんだけど、
その子猫が、人から食べ物を もらっていると、さも、フン!おもろないわという風情で、でも、空腹の子どもを叱ることもできないで、なんとも複雑な表情してるわよw
そして、
「野生」のキャリアを積んできた母猫に似合わず、いたって人懐こい子猫のほうは、ひとたび、人間から食べ物を もらうようになると、フシギに、どんどん弱っていく。
こうなってくると、きちんと、「家の子」にしてあげないとね。
さて、話題の子ヤギ。
ここんとこは雨続きだったから、のどの渇きも なくて済んだのだろうか、
でも、もうすぐ、台風のシーズンでしょ。そして、続く酷暑でしょ。
昨日あたりから、さすがに、そろそろ暑くなり始めた。
佐倉市役所も、『ポニョ』の動画を発表して、テキトーに調子の良いこと言ってるみたいだけど(苦笑)、
「むしろ、毛並みも良いし。こうなったら、『京成電鉄』さんのほうで飼ってもらえたら」てなこと口走ってる飼い主さんにも、たかがヤギとて、『除草機械』じゃないんだからさ、もう少し、習性に合った居住環境など、ヤギの身になってあげてほしいと思ったけれど、たしかに、痩せてるどころか、おなかプクンとしてるがな
いやもう、「招き猫」みたいに、「駅長猫」とか あるんだし、
もしかしたら、ほんとに、『京成電鉄』のアイドルとして活用していくのもアリ、かも?(苦笑)
いずれの場合にしても、ヤギの習性とか居住環境を考えてあげてほしいものだ。