2020.07.25 (Sat)
『最新の事件簿~「枯らすは黒い」』の補記・追記として。
『NHK』の、過去に放送したドキュメンタリー番組のことを云々してる連中もいるようだけど、
そうか、この番組に登場したという「安楽死」「尊厳死」を求めていた患者さんと御家族は、『スイス』あたりの国外へ出て、目的を果たせるだけの大枚の資金を お持ちだったのかと思ったけれど、これは、おそらく、テレビ番組にすることによって、引き換えに資金調達したのかもしれない。
私は、その番組を視聴していないので、直接的な感想などは言えないのだけど、『NHK』という組織に対しては、あまり、良いイメージを持てなくなって久しい。
それに関して、最も影響したことの一つは、以前にも、この疑問を呈したことが あるように、
とある重度難病の子を、あたかも特殊な能力の持ち主、みたいな演出でもって、広く世間に対し、なんとも奇妙な方向へと促進していく切っ掛けを つくった、というべき番組を見たことだ。
このドキュメンタリー番組を担当したプロデューサーあるいはディレクターだかの、あのときの、いかにも神妙な顔つきを、いまだに思い出せる。
私は、その番組を視聴している最中から、かなりの違和感と胡散臭さを感じていたので、その子どもさんたちに特別の関心を持つことは、以後は なかったのだが、
それから しばらく経って、どうやら、だんだんに、実態を指摘されるようになったらしく、いまではハッキリと、一種の虐待であること、母親の異様さも見抜かれてしまっているようだ。
私は、この母親自身が本来、それなりのセンスや感受性、才気煥発と言ってよい素質を持っていたのだろうと思う。
しかし、同時に、辛辣なことを言うようだが、
自分の子の難病と障碍について、心底では深刻な劣等感を押し込めていることに自覚が ないのだろうかなとも思う。
子どもが、不治の重い障碍を持っている代わりのように、特別の才能や能力を持っているのでないと、とても耐えられない、と。
これは、タチの悪い「俗物根性」の類だ。
うちの母親も、実は自分自身が原因だったことも あってか、しかし、その真相は固く押し隠したままに、死ぬまで、私の障碍を隠すようにと命じていた。娘が、普通には就職しにくくなることと、親である自分のミエのためだ。
で、
海外にて、しかるべき手続きのうえ、言うところの「安楽死」を果たすためには、先立つものが必要、という、冷酷な現実。
その資金を得られない人のほうが、圧倒的多数だろう。
難病ともなると、もともとの治療費だけで、そうとうの金額になるだろうしね。
いずれかの日には、ほとんどの者は、病なり事故なり災害なり、何らかの事情により、まず、苦しんで、その果てに死ぬ。これが現実だ。
「即死」できるなら、まだラッキーなほうだろう。
それを重々分かっていても、
「知力と理性が発達した、万物の霊長」たるはずの人間が、相変わらず、ポコポコと産んでは殺してみたりするのだから、まったく、呆れたことだ。
そのうえ、
産めない自分はカワイソウ、意地でも人並みに産めるようにするんだー!とガンバってガンバって、その あげくが、重度障碍児だった、とかね。
「親の責任」とか言うけども、親にだって、本質的に、責任とれないよ。
どんな苦難も、当人になり代わることは できない、誰にも。
だからこそ、食べさせて着せて、育てあげる努力、そんな初歩も初歩の親業たる基本も果たせない者では、どうしようもない。
やれ、「不妊治療が過酷でー」「子育てが大変すぎてー」、
産んだこともない者に、何が分かるのよぉ?
なんて可哀そうなんだろアタシは、、、
正直なところ、ずっと聞いてたらゲンナリするよ。
誰がアンタに頼みましたか?と問いたくなる。
まあ、自分でも分かってるだけに、だろうけどw
けれども、
それや これやを棚に上げても、
ひとたび、苦痛に苛まれる病に襲われ、いつかは回復できる望みすらも ない、となると、たしかに、この現実では、せめても死をと願うのも、無理は ないと思える。
私自身の体験では、あまりに苦痛だと、このまま死んだら、怨みが残ってしまいそうだ、死ぬに死ねない、せめて最後には、一瞬だけでも安らかに息を つける状態になってから、、、と思ったもんだけどね。
でも、
その「安らかに息できる」状態になったとたん、その状態を維持しつつ、生きていたいものなのだよ。それが「本能」と言うべき自然でアタリマエだもの。
しかしながら、
いつも苦しい、どこかしらが、いつまでも痛み続けるという常態は、人間から、本来の、その人の理性も知力も奪ってしまう。
心底から恐れている結末が確実に やってくるのを分かっていて、ただ、なすすべなく待っているしかないという状態は、たしかに悲惨だろう。
ならば、
せめて、辛うじての要望を、できるかぎりは、かなえてほしい、かなえてあげたいという心情は、他人にも理解できるものだ。
だが、
今回の「嘱託殺人」を実行した医者らに対して、一切の共感や理解は、私には持てない。
彼らの主張してきた、「優生思想」的内容を読み、それなりの大金も受け取っていた事実を鑑みるに、とうてい、許し難い。
くだんの患者さんを責める気持ちにも、到底なれないが、それは それ、これは これ。
まあ、しかし、「メンタル クリニック」の医者自身が、実は病んでたという現実の皮肉ぶりよ。
あの、いかにもな、もと「官僚」を やってたという顔。
「官僚臭」みたいなものがプンプンただよってる。
ヨメさんのほうも、夫に負けず劣らずの異様さ。
夫婦そろって、、、やっぱ、同じレベルだわな。
ああ、そうだ、
「ヤフゴミん」のなかに、「医者は、美人の看護婦と結婚するものだろうと思っていた」とか言ってる者が いるが、そりゃカン違いの思い込みだw
医療の世界も、まさに「ピラミッド型ヒエラルキー」の世界なのよ。
医者から見たら、看護師は、あくまでも部下。言わば、「カースト」が下の存在。だから、
そりゃあ、看護婦と結婚した医者も勿論いるだろうが、だいたいは、自分以上に金持ちの家の令嬢とかを望み、そういうところから娶るの。
官僚と よく似て、医者は、やっぱり、総じてプライド高いからねwそれに加えて、やっぱり、「計算高い」のも、「地頭」が良いだけに当然なのだろう。
それからしても、今回の事件を起こした、もと官僚医者らは、あまり優秀とは言い難い短絡ぶりだな。
【続く】