2021.01.12 (Tue)
いやはや、新年に入ってからの寒さは、連日のマイナス続きで、さすがに、ここ大阪では めずらしく、近年には なかったほどの低気温だった。「新型コロナ ウイルス」を勢いづかせる大きな要因にもなっているのだろう。
いまは少しだけ、最低気温が上がってきたようで、来週あたりから、寒さも少しマシになるとの予報だ。
しかし、わたしゃ、年末に痛めた腰と言うか太ももの付け根あたりの痛みが、まだ続いていて、その延長みたいに、背中や肩までが痛い。
たっぷり寝たつもりでも、起床したとたん、痛みが始まると言うか、寝てるあいだも痛い。
おかげで、何も する気が起きんわ。
いくつもの病気や年齢を重ねると共に、ふだんから、ますますモノグサ化してしまってるが、いよいよ、ほんもののモノグサ科になってしまいそうだ。
まあ、「コロナ禍」が急激に蔓延してきているおりから、外出する気にも ならんのは、むしろ、ちょうどイイのかもだけど。
腰痛もだが、生来の弱点である おなかを守るためにも、いまでは、使い捨てカイロが すっかり手離せなくなった。
この、使い捨てカイロね、私が小学生か中学生の頃に、初めて、元祖の商品が出てきて、そのコマーシャルで、たしか、桂文珍さんだったかな、まだ若くして、関西落語会の人気者の一人だった彼が呟くように言うセリフが、私ら子どもの あいだでも、ブームみたいになった。
「『○□△(品名)』ぽちい~」とかってね。
この、「ぽちい」というコトバ、なんでも、大昔の日本で使われていたコトバだという説を聞いたことが あるのだが、本当かどうか、私は調べたことは ないが、ただ、いかにもな実感こもってるよねえ。みじめで、切なくて。(苦笑)
便利なものが なかった昔の人の苦労が しのばれる。
ところで、
この記事を見て、思い起こしたことが ある。
『抗菌クリームで乳児の顔肥大疑惑 中国で批判殺到』
1/11(月) 19:58配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ad0ada94375d6927378b0f3ae9bd53816c94a81
いまのところ、1件のみの事例ということだし、調査中とのことで、最終的真偽は不明だが、
実際に「違法な量のステロイド成分が検出された」ということなので、
それも乳児に使用したわけだし、影響は否定しきれないだろうと思う。
で、私自身の経験だが。
長いこと、『マンキンタン』とかと聞いたような記憶が あったのだが、これは間違いで、正確には『タイガーバーム』というのだった(多分)。
これを、本場に旅行してきたという、親の知人の誰かが、お土産として、当時の自宅に置いていったことが あった。
私が、何かの おりに、顔の皮膚に異常を発していたとき、
そのときの詳しい状況は、なぜか、記憶に薄いのだが、
とにかく、仕事に行かなくては ならないので、もう少し、なんとかできないかと思っていたところ、母親が、
「そうそう、これが あったわ。これ塗っとき」
と差し出してきたのが、くだんの軟膏、『タイガーバーム』。
やはり旧ブログか過去エントリーでか、この出来事の顛末を述べたことが あるけれど、
親の言うとおりに素直に塗ってから就寝した私は、翌朝、身じたく中に、鏡を見ると、そこには知らない人の顔が、、、!
と思った次の瞬間、それが自前の顔面であることを自覚して、小さく叫び声を あげながら、母親に告げようとしたのだが、
いやいや、いきなり見せたら、親の心臓に悪いかもと思い、事態の急変を、先に理解させてから、覆っていた手を徐々に離し、顔を見せたことは憶えている。
もちろん、母親もギョッとしていたが、ややあって、
「ああー、それ、ゆうべの軟膏やな」
と察し、何を考えてか、真っ先に、自分の教室の生徒さんに電話し、起きたことを話してから、当時は近くに あった市民病院へ診察に向かう段取りを頼んでいた。
そもそも、顔に塗っていいものじゃなかったんでは ないかと、いまにして思う。それでなくても、皮膚が弱いのだし。
私はね、「一事が万事」とまでは言いたくないけど、
特に母親の言うとおりにした結果、ひどいめに遭ったという経験が多いんだ。
病気や障碍、就職に至るまでも。
なんなんだ?あの親ら。
しかも、全く悪びれも反省もないからな。
それでも、さすがに、最初から親を疑って、信用しないというほどの警戒心を持てるようになるまで、とても長い長い時間を要したものだ。
いったい誰に似たのか、もともと、誰もが認める、素直な性質だったからねw
そうそう、どんな顔になってたか?って、
とてもじゃないが、おいそれと、他人に見せられるような顔じゃなくなってたの。まるでホラーなみよ、まじで。
もとは、ほっそり小顔タイプなのに、顔全体が、ぱーんぱんに膨れあがり、眼も鼻も、なかば埋もれたようになっている。
眼なんか、完全には あけられない。
もちろん、人相激変だ。
事情を知らない知人なんかだと、これが私とは分からないだろう。
そのうえ、
色白なめらかな皮膚から、じくじくタラタラと、わけのワカラン浸出液が、のべつ滲み出ている。
こ、これ、もとの顔に戻れるんかよ!?!
と、鏡で見るのも怖ろしい状態と化した自分の顔を、とりあえず、大判のハンカチやタオルで包み隠して、母親に付き添ってもらって、タクシーで病院へ。
話が通っていたのか、ほどなくして、皮膚科の診察室へ呼ばれて入って行った。
このときの気分、まざまざと憶えている。
朝、母親に見せたときのように、いきなり見せたら悪いと思って、徐々に、、、では なく、
このときは、自分でも不可解なんだが、
顔を包んでいた布をバッーと取り去り、
恐ろしく変容した顔を、京都大学出の、30歳代と思しき お医者の眼の前に、思い切り曝け出した。
なぜか、
横溝正史の、まさに『鬼火』の登場人物である「万ちゃん」の気分だったのであるw
しかしながら、医師は、一瞥するなり、
「ああ、カブレやね」
と、あっさり答えて頷き、
思いのほか短時間の診察が済んで、あとは、治療薬で、しばらく ようすを見て、ということに落ち着いた。
拍子抜けだよ。
いやはや、
診察前も診察後も、病院を出て、タクシーに乗り込むまでも、通りすがりの人々は、何事??!と言わんばかりにチラチラと、好奇心と怖いもの見たさ的視線を投げかけてくる。
子どもなんか、あからさまに残酷だよ。
顔を覆って、じっと、うつむいたまま、身じろぎもせずに、待合室の椅子に腰掛けている私の正面に にじり寄り、よく見えないから、今度は横に回って、右から左から覗き込む。
ニヤニヤしながら、眼を輝かせおってw
「こんのぉー、しつけの悪いクソガキ。思いっきり見せたろか?!オシッコちびって泣き出しても知らんぞ」
と、またまた、横溝正史の登場人物になった気分。
でも、ま、数日間、会社を休んで、やっと出社できるようになった頃には、同僚たちが疑うほど、もとの肌よりもツルピカになっておりました。治療薬の作用なのかな、それと、悪いものが、みんな排出したとか?
「あんた、またカブレたら いけないから、そんなイヤリングとか付けるのは、まだ やめときなさいよ」
と、上司に言われたりもした。
当時の私は、ハデ好き、おしゃれ好きだったのでね。
(いまは昔だ。遠~い眼w)
【続く】