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とりあえず、ひかりのくに
     
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2014.04.07 (Mon)

旧ブログ“Eine Prinzessin des Lichtes” より

きのうは、「春の嵐」とかで                   2012/04/04 09:17

おまけに、また少し寒くなった。

たしかに、とても強い風に煽られ、いったん降りた自転車ごと倒されそうになった。けっこうヒヤヒヤした。

 

雨でも風でも雷でも波でも、自然界の現象は、たちまちにして凶器になり得る。親と同じで、生かしもするし殺しもするものだな。

 

しかし、毎年のように思うのは、桜の花というのは、よくよく、強い雨風を好むのだろうか、ということ。

ひときわ儚げな、やわやわした花弁を晒すからには、桜には桜のメリットもあるわけなのだろうか。

まさか、桜の木が、「限りある身の ちから試さん」とは考えてないだろうと思うけど。

 

ヘッセの作品に『春の嵐』というのがあるのを思い出した。

むかーし、私が二十歳くらいの頃だったか、なぜか、叔母の家で、たまたま文庫版を見つけ、私にしては珍しく?何の遠慮会釈も感じることなく、なかば、当然でしょ!という感じで、叔母からサッサと取りあげたものだが、それもそのはず、なんたって典型的な「あーぱー」美人だった叔母は大の読書嫌い、どのくらい、読書という作業に耐えられなかったかというと、私の小学生時代に読み耽っていた漱石の『吾輩は猫である』を、何を思ったか、意を決したごとく貸りていって、結局、数ヵ月かかっても読み終えることができなかったくらいなのだ。

 

ほんと、なんで、ヘッセの作品が、よりによって、この叔母の家に置いてあったんだか、いまごろになって猛烈にフシギなんだが、本人すでに、この世の人でないので、確認不可能だけど、そういえば、生前、叔母のパトロン(この人も故人となった)が、

「あーたみたいな女性は、一度、『テス』っていう映画でも観てきなさい!」

と言われたんだとかで、あーぱーのわりには、あれはイヤミで言ったのに違いないと確信した叔母は、その意味を どう思うかと、私に聞いてきたことがあったっけw

おおかた、そのパトロンにでも、読めと言われて渡されたんだろう。

 

   

 

(ポランスキーのなら、わだすぁ、『吸血鬼』が特に好きだが 笑) 

 

 

 

そんな叔母が後日、精神の病を得たときに、私は、さもありなんというクールな感想が先に来て、大して驚きもしなかったのだが、くだんの『春の嵐』を、叔母宅で見つけたのは、そのあと、間もなくのことだった。

 

この叔母の、もっとフシギなのは、晩年、いつのまにか、新聞を丹念に読む人になってたってこと。

似合わないことするようになったから、予想外に早死にしたんだろうかと思っちゃったり。

 

 

姪である私も、それに似た傾向が少しあるのだけれど、あの叔母は若い頃からキライだったり苦手だったはずのことが、意外と、その気になって始めてみたら、けっこう、それなりに出来てた、ってことがあって、あるときなどは、センスの良いレース編みの上手に編みあがったのを くれたことがあった。

料理なんかも、ふだんは、およそ したがらない人だったので、パトロンの おじさまに、叔母の料理なんぞ、食えたものではなかったんじゃ?と聞いたことがあるのだが、なんの、まじで、なかなか上手に作ってくれるんですよ、との答えだったので、拍子抜けしたこともある。

 

それでも、アタマの回転の早さと器用さを誇ってやまなかった母なんかは、「あんな何やっても不器用なアホは」と、いつも見下してたけど(苦笑)

まあ、私なんか、もっとボロクソに言われてたけどw

 

 

きのうは、あなたの誕生日。
http://schneewittchen.iza.ne.jp/blog/entry/2225573/

 

カテゴリ: その他  > 日記

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