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とりあえず、ひかりのくに
     
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Updated   
2016.01.05 (Tue)

旧年を振り返っての二、三。
の続き。

 

というわけで、

そういうことがあったあと、今度は、自転車修理に出向く要が できた。

いつものように、ひょうし抜けするほどの廉価で、きっちり仕事してくれた、いと不愛想な職人肌の店主の、不愛想ながらも、客の質問に誠実に答え、進行方向を確認してから、修理を終えたばかりの自転車を向けて丁寧に置いてくれる、その、ずず黒く汚れた店主の手のひらに、代金を載せ、軽く礼を言って去りつつ、

いましがたの店主の顔と、さっきのエントリーの話に出た店の店長たちの顔それぞれを、なんとなく思い浮かべた。

 

私の身内の遺した物を処分しに赴いた店の人たちは、彼らが扱う商品が、いわゆる有名ブランドの高級品、超贅沢品であるだけに、油汚れなど微塵もない手と、それなりに身なりを整え、街の目抜き通りにて、瀟洒に飾りつけられた店内で、幾分かは気取った、同時に、容赦なく、客の値踏みを しつつも、おもねる態度で接してくる。

ひるがえって、街の片隅に、つつましく構えた自転車屋の店主は、いつも暗く沈んだ表情で(もし、急にニコニコし始めたら、それこそキモチ悪いw)
そろそろ新しい自転車を買いたいのう買いたいのう、と思いながらも、
たまに、備品小物を新しく買い替えるのが せいぜいの こちらとしては、チェーン錠やらライトやらを少しく奮発するときにだけ、彼の頬は些かばかり弛み、やわらいだ表情を見せてくれる()

安い賃仕事だが、仕上げは確実。

 

 

だんぜん、われらの生活の切実な役に立ってくれてる、なくなったら困る存在なのは、自転車屋のオッチャンだねー。

少なくとも、一市民たる私にとっては そうなのだ。

 

えらいセンセイや政治家や安倍朕よりも、まったく段違いに必要な存在だ!w

 

 

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