2023.10.29 (Sun)
昨夜の お月さんは顔を洗ったばかりのように、ピカピカしていましたね(笑)
でも、きょうの明け方ごろは、僅かに「月食」だったそうな。
さて、
人間は勝てない。どんな動物にも。
いざとなったら、愛玩動物相手にさえ、勝てない。
ほぼ、すべての生物に勝てない。
われら人間一人ひとりは、その身に、何らの武器も帯びず、ほぼ丸腰状態で生きてるに等しいから。
ましてや、餓えていたり、気が立っている野生動物相手に、一人では、まず、どうにもできない。
ヒトの肉眼では見えない、ミクロ レベルの生物にさえ、あっさり侵入されて やられる。
古来、百姓は、真っ先に、草と闘ってきた。
抜いても抜いても生えてくる。たった1本を見逃せば、次に見たときには、恐ろしいほど蔓延っている。
小さな虫や鳥獣とも闘ってきた。
けっして諦めない彼ら。
延々つづく闘い。
それらを一掃し、寄せつけないこととの引き換えに、みずからと人々の健康、自然循環を犠牲にすることさえも厭わない。
それが、この世の現実。
まさに、何が やりたいのか、意味もなく。
ヒト族が、異常なくらいに のさばってきたのは、他の身体機能を、ほぼ一切、疎かにしてでも、もっぱら、頭のなかみを発達させつつ、そして、やはり集団で固まって生活してきたからだろう。
集団でいること自体で防御や武器になり得るのは、人の世のなかの、あらゆる権威や権力を振るって、「オトモダチ」と結託している連中に共通の「悪い力」現象を見たら一目瞭然の古典的セオリーだ。
だが、バラバラの個々に還れば、彼らは、むしろ、いたって弱い。
『鰯』のように。
悪知恵と体力を兼ね備えて、ジャマ者を片っ端から虐殺し、ついには、自分で自分の頭に王冠を のっけてみせる者も、現代に至ってさえ、いまだに散見されるわけだが、
兼ね備えておらないならば、近頃、まさに路上で殺されて「横死」した、どこぞの長期政権トップのように、みずからは「お飾り」に徹しておいて、欲求や野心に はち切れんばかりな身近の周囲から、ありとあらゆる悪知恵を提供してもらうという分業が「安全牌」だ(嗤)
先日も、山田五郎氏の『オトナの教養講座』を視聴したのだが、その回では、派手に着飾りたいなどの欲求に、本来の男女差は ないのだといったことを指摘しておられたが、
『孔雀』の羽などにも見られるように、むしろ、オスまたは男性のほうが、派手に着飾りたい欲求が より多くあってフシギは ないと、私は、かねてから思っていた。
たとえば、アクセサリーなどの装身具は、歴史上からも、広く周囲への威嚇や威信、実際に、護身用の武器としても使用できるわけで。
ただ、
「目立つ」ということは、攻撃も受けやすいのであるから、自分の周囲を固めることが できなければ、地味にしているほうが無難では ある。
一般的な男性が、自分のことだけでなく、女性のファッションについての評価や好みも、意外と保守的で、特に、自分の職場とか家庭に おいては、地味目なオーソドックスな服装などを求める傾向を持っているのも、そのへんの心理かと思う。
それが一転して、「自分のもの(になっている)」という感覚を向けている女性であれば、逆に、宝石や貴金属などで大いに着飾らせて、これ見よがしに連れ歩いたりもするわけだが、この場合、つまりは、自分の身代わりに着飾らせて満足しているw
以前、アメリカか どこかの外国の田舎だったようだが、荒れ地のような場所で、猪の子が迷子になっているのを見かけた人が、助けようと思ってか、近づいて行ったら、その「ウリ坊」、いっちょまえに、猛烈な勢いで威嚇し、弾丸のようなスピードで縦横に走り回っていた動画を見たことが ある。
見ていて呆気にとられるほどの、あの凄まじい動き。
とても小さくて、可愛らしいウリ坊だったが、全身で警戒し、怒っていた。
私は常々思っていたことだけれど、動物にもプライドとか誇りが、と言うか、
野生動物は特に、気性が荒く激しい。人を受けつけない。
どんなときも、基本的には独りで生き抜く、からだを張って生き抜くからだろうか。
懐柔されたら負け!ニンゲンなんぞに、用はない!と言わんばかりだ。
むかし、私が若かった頃の春先、実家の庭の『猫柳』の枝の上で、雌と思しき一匹の『カナブン』の上に被さっていたオスが、あとから やって来たオスに、問答無用の力づくで押しのけられた場面を目撃したことが ある。
押しのけたオスは、今度は自分が雌の上に被さって、さっさと交尾を開始していたが、
押しのけられたほうのオスは、心なしか、くやしそうに、未練がましく、いつまでも周囲をウロウロしていたw
『【速報】シカの飼育施設で男性職員が死亡 全身に傷 柵の中でシカに襲われた可能性 島根県・飯南町』山陰放送10/25(水) 15:44配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/2fd51129099f0e9d47f2f432d235b76e0a0f8801
私の旧ブログは、『産経』系のサイトだったわけだが、その『産経新聞』の ある女性記者さんが、取材かプライベートかは忘れたが、『奈良』公園を訪れて、例の『鹿せんべい』を やろうとしたら、たちまち、鹿たちに包囲され、はやく寄こせ!はやく はやく!!と迫ってくる鹿たちの、しとどに黒々と濡れた鼻先が、悪夢のような凄い迫力だったことが、つよく印象に残った、とかいうふうなことを述べておられたと憶えているのだが、
その数十年も前に、うちの母親が生前、まだ元気だった頃、友人たちと訪れた奈良公園で、やはり、鹿に、あの煎餅を やろうとして、ほぼ全く同じことを経験したと、話していたことが あった。
母親も、最初のうちは、自分の前に来た鹿だけが視野に あり、後方も包囲されていることには気づかず、すぐ眼の前の鹿にだけ、煎餅を与えていたところ、いきなり後ろから、どーん!と、えらい勢いで突かれたらしい。
その後、帰宅途中に、そこの地元の商店街で、みやげものなどを物色していたら、とある店舗の人が、
「奥さん!お尻の真ん中のとこに、何かペカペカしたもんが付いてまっせ」
と、教えられて、あわてて確認したところ、どうやら、これは、先ほどの鹿の仕業だろうということだった。
鹿の鼻べっちゃは、なかなか手ごわい。
母親は、せっかくの お気に入りだった和服を、すぐにクリーニングに出していたが、
「鹿の鼻ってなあ、べっちゃべちゃやねんで。その鼻べっちゃを、わたしの お尻の、ちょうどド真ん中に付けてくれて。最初に注意されて見たときは、いっしょに行った連れらも、『いやっ!なんなん?これ、、、』って、もしや
と思うたわw」
と、苦笑していた。
鹿が突っ込んでくる力も また、そうとうな勢いだそうだ。
うちの母親は、甚だしい おデブのうえ、当時、すでに心臓も弱っていたので、万が一の場合は、打ちどころが悪く、ってな恐れも あった。
ちなみに?
私も、混んだ通勤電車のなかで、たまたま乗り合わせていたヒト族のオスに、乾くとペカペカする液体を、何かの先っぽから擦りつけられた、不愉快きわまる経験も ありますw
当時は30歳代になっていた私の場合も、お気に入りの服を着ていた日だったので、いま思い出しても、頭に来る。
それと、
私が、小学生時代の『奈良』への遠足で、学校から出発前の重要な注意点として、『若草山』から下りるときに、けっして、駆け下りては いけない、思いがけずスピードが出て、止まろうとしても止まれなくなると言われたこと、
もう一つは、
むかし、子鹿か若い鹿が、懐いてしまった人の あとを慕い、ついて歩き回っていた途中で、車に撥ねられてしまったという実例を聞かされ、だから、どんなに可愛くても、けっして、鹿を手なづけたりしては いけない、ということ、この2点を、いまだに印象深く記憶している。
特に、鹿の実話は、子ども心に、少しショックだったのを憶えている。
かの森 鴎外が、奈良公園を訪れたとき、やはり、鹿たち、そのなかでも子鹿を重点に、おやつの餌を与えようとしたら、次から次へと、母鹿が横合いから素早く食べてしまうので、だんだんイライラして、しまいに、頭に来た!という顛末を、身内か誰かへの手紙に書いていたらしいけど(苦笑)
しかたないよね。
野生の世界では、子を育てられるのは、まず、母親だけ。
だいたい、本来の乳を与えられるのは母親だけだから、その母親こそは、母乳を、体内で作成しなければ ならないわけで。産んだ子に飲ませる乳を。
そのためには、食べて、栄養と体力を得なければ ならない。
授乳って、母親自身の栄養と体力を消耗するので。
【続く】