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とりあえず、ひかりのくに
     
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Updated   
2015.02.17 (Tue)

「トリクル ダウン」という説については、初めて、その言葉を知ったとき、なんか胡散臭いような、歴史上、最初に、これを唱え始めた御仁というのは、そもそも、冗談や皮肉で言ったんじゃないのぉ?と直感的に思ったもので、旧ブログにても言及したことがあるし、いま、ここでやってるブログのエントリーでも、一度ならず批判した。

ところが、
こんな無知・無教養で、世情の出来事全般にも疎い私でも難なく分かることが、超一流大学や大学院で勉学に これ励み、すばらしいキャリアを積み、研鑽を重ねてきたはずの学者先生たちにも、
また、政治屋センセイ等、「この道!」とて民衆を導くはずの おエライさんがたにも、トンと分からない、分からなかったらしいのだから、いやはや、いったい、どこの脳みそを使って、お勉強に勤しんできたというのだろうかと、心底、首を傾げ、呆れてしまう。

ネットのガラの悪いコメント等で、よく見かける、
「あたま悪いの?バカなの?」という疑問も湧くというものだ。

いや、だけれど、

もしも、先刻承知、分かっていて誑かしにかかったのさ、というのであれば、その悪辣には、大いに憤りを覚えざるを得ない。

 

 

まあ、わが国では「一億総(少なくとも)中流」であると、ある程度は、こう自信を持って言えた時代も長かったわけだし、ましてや、
間違いなく お金持ち、富裕層と呼ばれるランクに属するならば、なおのこと、どうしても欲しい物とか、なくて困る、という生活は、していないはず。

つまり、大多数の人々は、ガツガツまでは、していない、いなかったはずだろう。

 

だが、しかし。

このことも、すでに数年前どころか、かれこれ数十年も前に始まっていた話で、

すなわち、家計を補わないと、とてもじゃないが、やっていけないため、パートに出るなりして働いている主婦たちが増え、それでも、シャンプー一つ買うに事欠く ありさまであるという実情、私は、じかに見聞してきていたのである。

もちろん、そこまで苦しい家計の人が最も多かったわけでもないのだろうが、あれ以降、「リストラの嵐」「フリーター」「派遣会社」の台頭だなんだと共に、じわじわと、一般層の生活に広がっていっていたのではあるまいか?という気がする。

 

再び、ことわっておくが、
「リストラ」だなんだ、これらのコトバが巷間で言われだしたのは、すでに、ン十年前にもなろうかというほど、けっこう古い現象だったのだよ。
これは事実。

その頃から、こんにちに至るまでのあいだ、自民党を筆頭とした政治は、どうだったであろうか?

 

 

たしかに、お金持ちや富裕層という人たちは、「足る」とは、どんな状態であるかということを、じゅうにぶんに知っているだろうし、だからこそ、むだな購買欲も薄くて済むのかもしれない。それでも、もし、
これは!と掻き立てられるほどの対象がありさえすれば、ここぞと惜しみなく「大人買い」というやつを行うだろうし、いざとなれば全然「金に糸目を」つける必要もない。

けれども、

際立った者と、その他大勢。

たとえば、カシコとアホとでは、世のなかの現実構成上、もっぱらカシコが少数で、
どちらかと言えばアホに近い者が大多数を形成するのは、どうしても、世の摂理というべきほどのこと、これに似て、

富裕層と、それ以外とでは、どうしたって、富裕層以外の層が、相対的に大きいのは仕方ないことだろう。

 

まあ、良し悪し上下、なんによらず、およそ突出ぎみのものというのは、自然と少数層に とどまりがちなことだ。

一番多いのは、コトバどおり、「その他大勢」層に決まっている。

 

アメリカのオバマ大統領も、最近の表明した方針において、やっと言い始めたらしいが、

購買面でも出産面でも、なんたって最大の層とは、どのへんに位置するものか、

私みたいな、そのへんの無学な一般人にでも、すぐ分かることである。

 

・。*・☆。・。*・☆。・。*・☆。
 

さてさて、「小さな小さなトリクル ダウン」の個人的思い出を述べよう。

私が小学生時分の或る日のこと、たまたま一人で街を歩いていたときだったかに出遭ったのだろうと思うが、
クラスメートの男子が、突如、お小遣いを くれたことがあった()

 

もちろん、子どものことだし、たかだか50円や100円程度の小銭だが、一度は受け取るのを躊躇った私の手に、そのクラスメートは、「いいから いいから」と握らせた。

そうして、とある小さな個人商店へと いざない、そこで彼は言った。

いま渡した お金を使って、この店で、何か お菓子を買うといい、と。

 

彼は、この店の経営者の息子なのであった。()

もちろん、私は、言われるがまま素直に、ガムかキャンデーか一口チョコの類と引きかえた。

 

そのとき、なんとなく感じた、一種フシギの心持ちが、いまだに記憶に残っていたのか、

くだんのトリクル ダウンなる「経済理論」wwを知ったとき、一気に、その男子のことをも思い出したのであった()

 

 

(以前、保存していた画像が見つからないので、こちらさまのブログから お借りします)

http://blogs.yahoo.co.jp/kokoronougokutoki/54581635.html

         

 

         

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