2017.02.12 (Sun)
『吉田照美氏と毎日新聞社へ』の続き。
やはりアナウンサーとして知名度を持つ吉田照美氏と『毎日新聞』社。
『フリーアナウンサー・吉田照美さん 権力者に対する風刺ができない世の中は危険』
毎日新聞2017年2月9日 東京夕刊
http://mainichi.jp/articles/20170209/dde/012/040/008000c
~
自身がバッシングの的になっても、嘆きこそすれ、声高に反撃する言葉を発しない。なぜなのか。「だって批判してくる人も同類だと思ってますから。先月『世界の富豪のうち上位8人の資産が、世界人口の下位半分、約36億人分の資産に相当する』というニュースがありましたよね。大きな目で見れば、結局、僕らはお金も権力もない同類。仲間同士でなぜ争わなくてはいけないのって。富の偏りは政治の責任。むしろみんなで、仕事をしない政治家の責任を追及すべきですよ」~
(抜粋文中の文字強調等は、当ブログ主によるもの)
「批判してくる人も同類」だから?
「大きな目で見れば、結局、僕らはお金も権力もない同類」?
さあ、どうでしょうか。
なんか、おかしなリクツだね。
べつに「争う」んじゃないわね。
考えが足りない、無知なままの人々に、その間違いの点を言って聞かせてあげなさいってことよ。
そのためには、自分自身の思考力や(最新の)知識などが問われてくるけど。
吉田さんは、世のなかへ向けたコトバ遣いにも長けているはずの、プロ アナウンサーで あり、
障碍かかえつつ働けば、足もと見られて不当な薄給、そこから税金おさめて、食事も治療もガマンガマンだった、吹けば飛ぶような私なんかから見たら、よっぽど、お金も力もある人たちのうちなんです。
私自身は、ただの一度も、「生活保護」であれ「障害年金」であれ、その制度の受給者を羨んだり、憎悪したことなんて、ない。
そういう助け合い制度のためでもあることは納得していたし、苦しいなかでも、自分なりに税金おさめられるのは、むしろ、社会人としての幸いの証だと受けとめていた。
かえって、不正受給者のほうが哀れな存在だとすら思っていたし、
怒りや文句を向けるべき対象は、それらの他にあると分かっていた。
同時に、
自分よりも恵まれて、それがアタリマエの態度の人たちにネタミを持ったこともない。
よっぽど珍しいかね?私みたいなのは。
たとえば、生活保護を例にとるなら、「現物支給にせよ」という大合唱が、すでに始まってる。
だが、これを実施するとなると、
受給者のなかには、当然、病者や障碍者が圧倒的に多いわけだから、飲食物等は特に、それぞれの健康状態に不つごうを きたす恐れもあるし、
特定業者と役所との癒着を招く温床となる懸念もある。
いま以上に、もっと人手を要するだろうし、
現物だろうと、不正手段に利用する者は利用するんだよ。
結局は、
かえって、税金が、もっと かかってしまう恐れが高いんですが、
そこを分かってないのか、分かってて言ってるのか、
いかにバカげた主張であっても、
現政権になってから、そうした愚衆の主張が、政権の手によって着々と実現されかねないのが、目下の憂慮すべき現状でしょう。
『生活保護バッシングと役所バッシングの5年周期〜「保護なめんな」ジャンパー問題に思う〜の巻』
http://www.magazine9.jp/article/amamiya/31958/
言いっぱなしなんかよりも、言われっぱなしのほうが、タチの悪いこともあるんですよ。
現に、反論できないんだ、やっぱり、そうなんだと悦に入り、なおいっそう煽りたてて、今度は、その煽りに乗る衆愚が蔓延してるわね。
さて、なぜダメかと言うと。
吉田さんも、日本社会では知名度を持つ人の一員ですよね。
だからこそ、何かを主張するために発表したり発信したものを、それっと飛びついてコキおろすためのネタに、めいっぱい逆利用されたりも している。
ここが問題なんだけど、
そうした「逆利用」されたものが、もともとは良識に基づいた個人が提出したものや ことの何倍もの威力を持って膨れあがり、世間を巻き込み、反動的に動かす事象が起きてきてるでしょう。
それは、中心部に居る扇動者は、意外なほど少数だったとしても、
そやつらの唆しに乗る連中が圧倒的に多いからなんです。無知で低知性の「有象無象」というやつがね。
もちろん、
それでも、一皮剥けば、しょせん、われわれの「同類」だとも言えようけれど、
致命的な差は、どこにあるかと言うと、
まさに、低知性、思考力・注意力不足であるというところが致命的なんです。
だからと言って、侮蔑の意味で言うんじゃない。
私自身だって、大した知性や思考力の持ち主ってわけじゃないし、
子ども時分からのオッチョコチョイにして昼行燈だ。
だから、言われて初めて、ハッと気づくことも多いってこと。
こういう連中には、落とし穴に気づくように、極力、言って聞かせてやりなさいよ、ってこと。
「木鐸」を自負する新聞社であれば、当然の責務でしょ。
なるようになるしかないだろう的の放任は いけない。
それには、あなたがたのような、知名度という効率的な武器を利用できる人たちが率先しないとね。
まさに、そういうことを、
ネットウヨの親玉らは、「悪名」すらも最大限に利用して やってきているわけなんだから。
その彼らに言わせると、
これが、もともとは、「サヨ」のやりくちだったと言うんだから(嗤)
【続く】