2014.12.06 (Sat)
いっぱしエコノミストのコラムかしら?みたいな題名つけちゃったよ、わはーwww
んんと、たしか、ユニ黒もとい「ユニクロ」だったかなあ。
私、日本国内であっても、職場では「公用語」として英語を、とかいう方針には、いろいろ反発感じちゃったもんで(英語ネイティヴ人種ばかりが、ますますもって一人勝ちかよ怒とかw)、あまり良い印象では なかったんだけどwwあそこの社長さんも、、、ああ、柳井さんつったっけか、
アジアの どこかの発展途上国の支店で、高実績を あげた従業員対象のみに絞って、だったかもしれないけど、
とにかく、現地人の社員にも、実質、日本国内と同じ計算で報酬を与えていくとかっていう記事、去年だったかな、見かけたことがある。そのときは、ふうーん、ずいぶんと太っ腹?くらいにしか思わなかったんだけども、、、
ああ、そうそう、「世界同一賃金」っていうの?
実に興味深い戦略だよね、これって。
そういえば、「フェア トレード」というのもある。
まあ、いつまでも日本の一企業だけが やってても しょうがないのかもしれないけど、
少なくとも、企業にとってメリットのある、現地で、より優秀な人材に来てもらう動機付けには なるだろう。いずれは、そういう人たちに、日本国内に来てもらいやすいという効果もあるだろうし。
逆の視点から見れば、
今後は、当の日本人自身は、「無能」なやつなら、年収100万ぽっちじゃ生活できない地獄な自国を出て、生活費安上がりな途上国へと、飢え死にする前にサッサと移民しなさいよー、ってことかw
選挙ということで、「法人税」とか「企業流出」問題について、あらためて少しだけ考えてみると、ん?ちょっと待てよ、と思ったの。
とは言え、
ただし、「ウィキペディア」をサッと読んでみたかぎり、
「~将来は、年収1億円か100万円に分かれて、中間層が減っていく。仕事を通じて付加価値が つけられないと、低賃金で働く途上国の人の賃金にフラット化するので、年収100万円のほうになっていくのは仕方がない~」
どうかなあ。。。?
だって私なんか、およそ社内では、私だけが持ってたスキルを(チェックでもクリエイトでも)提供していても、その分を考慮した賃金なんて、全然もらってなかったけど。なんか、こちとらの障碍に、てい良く、つけ込まれてたみたいだし。
本来ならば、外注で依頼しなければならないことを、新入りの私にさせておけば、社の経費が浮く~♪とか言って大喜びしてたり、
契約社員の身分で入社したときの大企業では、先輩社員自身は正社員だったから、私のスキルが、その先輩の実績づくりのために一助くらい なってたかもしれないんだけどw
「あなた自身は、いっくらガンバってくれても、お給料は決して上がりません、そういうシステムになってるんです、わが社では」とバッサリ言われたもんねww
ま、一方的に 他者を利用するのが上手いひとほど、イイほうに まわれる、時代が変わっても浮世の常かな(苦笑)
でー、
提唱した柳井氏ご本人とは、全然、違うことを考えてたみたいなのだよ、私ってばw
というのは、
「低賃金で働く途上国の人の賃金にフラット化する」この部分ね。
だって、外国企業を呼び込むため、というのは置いといても、
自国企業が、国外へ流出していく理由については、「法人税」が多少は安いかどうかって、それどころじゃないのでは?という気が、シロウトでもするもんなあ。
なんたって「人件費」でしょうよね、第一問題は。
それと、日本が直面している「少子」問題と。雇用と需要に直影響する。
しかし、途上国ってのは、まして、電力事情とか概ね不安定なはずじゃないの?自分では行ったことない各国の実態や実感は分からないけども。
まあ、そのへんは、日本側も、自分たちがスムーズに心地良く、商売が行なえるようにと、あれこれ手回しとか地ならしとかやってるんでしょうけど。たとえば、原発輸出とかw
そこを考えれば、どの国で商売しようとも、どのみち人件費に格差は殆どない、となれば、わざわざ国外へ逃げ出すかな?ってことだ。
「そこにいても、日本にいても同じだぞ」っていう、
要するに、言わば、無差異化と言うのか、同質化っての?専門用語等は一切、知らんけど。
これは、一国のなかにおける移動でも、国際間の移民においても同様に起き得ることだが、
収入、、、より多く稼ぎたい、、、商売というものは、つまるところ、何らかの「差」を突いてこそのカネ儲けだもの。
でも、
そこの「格差」を埋めて均していくのならば、では、いったい どこで、新たなる「差異」を つけていくのか、ってことか。
いま、国家あげて「円安」へとヤッキになってるのも、もとの日本国内に呼び戻す効果を狙ってるということでもあるのかな?
と一見は思えるのだが、どっこい、現実には、なかなかムリなようだ。
「供給こそが需要を つくる」のなら、、、う~ん。。。
まあ、門外漢にゃ難しい話は さて置き(笑)、
いわゆる「同族企業」というのは、往々、社員・従業員を こき使う傾向が高いのは、私自身も知らない世界では ないけれど。
私は、自分の私生活の大変な状況が長らく尾を引いていて、世のなかのことなんかを、いろいろ考えたり、情報収集する余裕も、検索しまくれる便利なパソコンも まだ持っていなく、そんな頃は、「ユニクロ」等の企業にまつわる話題や問題にも、まったく疎かったが。
もう何年前になるか、
めったと入ったことは ない地元の「ユニクロ」で、ボトムの類を購入したとき、商品についての質問やサイズ直しとかで応対してもらった店員さんたちの表情が暗く、態度も、なんだか冷淡だった印象が残っている。
いまは、どうなっているか、ちっとも行かないので知らないが。。。
それにしても、「文豪」夏目漱石の予言には、つくづく、舌を巻く思いだ。
何がって、かの『猫』です。あの作品中の、いつかの時代、警官が警棒でもって、そこらの一般市民を殴り殺し て歩くようになる世が到来する云々って くだり。
かつて、例のQAサイトでの回答で、これを紹介したことがあったかと思うんだけど、
小学生時分に読んだとき、妙に つよい印象を受けた箇所の一つで、
なんせ長い年月のなか、とっくにウロ覚えには なってたものの、いまだに、読んだ あの頃の記憶が去ることなく残っている。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/789_14547.html
~
迷亭と独仙が妙な掛合(かけあい)をのべつにやっていると、主人は寒月東風二君を相手にしてしきりに文明の不平を述べている。
「どうして借りた金を返さずに済ますかが問題である」
「そんな問題はありませんよ。借りたものは返さなくちゃなりませんよ」
「まあさ。議論だから、だまって聞くがいい。どうして借りた金を返さずに済ますかが問題であるごとく、どうしたら死なずに済むかが問題である。いな問題であった。錬金術はこれである。すべての錬金術は失敗した。人間はどうしても死ななければならん事が分明(ぶんみょう)になった」
「錬金術以前から分明ですよ」
「まあさ、議論だから、だまって聞いていろ。いいかい。どうしても死ななければならん事が分明になった時に第二の問題が起る」
「へえ」
「どうせ死ぬなら、どうして死んだらよかろう。これが第二の問題である。自殺クラブはこの第二の問題と共に起るべき運命を有している」
「なるほど」
「死ぬ事は苦しい、しかし死ぬ事が出来なければなお苦しい。神経衰弱の国民には生きている事が死よりもはなはだしき苦痛である。したがって死を苦にする。死ぬのが厭だから苦にするのではない、どうして死ぬのが一番よかろうと心配するのである。ただたいていのものは智慧が足りないから自然のままに放擲しておくうちに、世間がいじめ殺してくれる。しかし一と癖あるものは世間からなし崩しにいじめ殺されて満足するものではない。必ずや死に方に付いて種々考究の結果、嶄新な名案を呈出するに違ない。だからして世界向後の趨勢は自殺者が増加して、その自殺者が皆独創的な方法をもってこの世を去るに違ない」
「大分(だいぶ)物騒な事になりますね」
「なるよ。たしかになるよ。アーサー・ジョーンスと云う人のかいた脚本のなかに しきりに自殺を主張する哲学者があって……」
「自殺するんですか」
「ところが惜しい事にしないのだがね。しかし今から千年も立てば みんな実行するに相違ないよ。万年の後には死と云えば自殺よりほかに存在しないもののように考えられるようになる」
「大変な事になりますね」
「なるよきっとなる。そうなると自殺も大分研究が積んで立派な科学になって、落雲館のような中学校で倫理の代りに自殺学を正科として授けるようになる」
「妙ですな、傍聴に出たいくらいのものですね。迷亭先生御聞きになりましたか。苦沙弥先生の御名論を」
「聞いたよ。その時分になると落雲館の倫理の先生はこう云うね。諸君公徳などと云う野蛮の遺風を墨守してはなりません。世界の青年として諸君が第一に注意すべき義務は自殺である。しかして己れの好むところはこれを人に施こして可なる訳だから、自殺を一歩展開して他殺にしてもよろしい。ことに表の窮措大(きゅうそだい)珍野苦沙弥氏のごときものは生きてござるのが大分苦痛のように見受けらるるから、一刻も早く殺して進ぜるのが諸君の義務である。もっとも昔と違って今日は開明の時節であるから槍、薙刀もしくは飛道具の類を用いるような卑怯な振舞をしてはなりません。ただ あてこすりの高尚なる技術によって、からかい殺すのが本人のため功徳にもなり、また諸君の名誉にもなるのであります。……」
「なるほど面白い講義をしますね」
「まだ面白い事があるよ。現代では警察が人民の生命財産を保護するのを第一の目的としている。ところがその時分になると巡査が犬殺しのような棍棒をもって天下の公民を撲殺してあるく。……」
「なぜです」
「なぜって今の人間は生命(いのち)が大事だから警察で保護するんだが、その時分の国民は生きてるのが苦痛だから、巡査が慈悲のために打(ぶ)ち殺してくれるのさ。もっとも少し気の利いたものは大概自殺してしまうから、巡査に打殺されるような奴はよくよく意気地なしか、自殺の能力のない白痴もしくは不具者に限るのさ。それで殺されたい人間は門口へ張札をしておくのだね。なに ただ、殺されたい男ありとか女ありとか、はりつけておけば巡査が都合のいい時に巡(まわ)ってきて、すぐ志望通り取計ってくれるのさ。死骸かね。死骸はやっぱり巡査が車を引いて拾ってあるくのさ。まだ面白い事が出来てくる。……」
「どうも先生の冗談は際限がありませんね」と東風君は大(おおい)に感心している。すると独仙君は例の通り山羊髯(やぎひげ)を気にしながら、のそのそ弁じ出した。
「冗談と云えば冗談だが、予言と云えば予言かも知れない。真理に徹底しないものは、とかく眼前の現象世界に束縛せられて泡沫の夢幻を永久の事実と認定したがるものだから、少し飛び離れた事を云うと、すぐ冗談にしてしまう」
……
(文字強調はブログ主による)