2014.05.15 (Thu)
無責任な「ひとの噂も七十五日」が通用しなくなった社会。
たとえば、重大な犯罪行為に関わる事例ならば、情報源としては従来の新聞社あたりのアーカイブで じゅうぶんじゃないのか?
あえて、関心があって、調べている人が閲覧できればいいと。
「サジェスト機能」とかいうの、あれも、ウザいなあと思ってきた。
本当に客観的な、外界の現況の流れそのままを、ひとまずにせよ見せてもらいたいのに、
勝手に解釈された自分個人の「興味」とやらに合わせて、ズラリ並べて提示してくるものらしい、言わば「御用聞き」機能みたいなの、あれも往々まとはずれで、私個人的にも、笑止このうえないと、かねがね呆れてきた。
さて、
よく主張される「表現の自由」
そして、
「検閲」、「法規制」との対比にしたって、つき詰めれば、この世の全てが「表現」だ。
殺人でさえも。
『「忘れられる権利」先取りしたEU最高裁判決の衝撃』
木村 正人
2014年5月14日 20時4分
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20140514-00035315/
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しかし、掲載されている内容が事実かどうかわからず、すでに償っている前科や過去の交際相手、住所や電話番号などプライバシーが暴露されているケースもある。
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で、
そんな情報を知って、何の益になるというの?
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日本でも同じような裁判が起こされている。グーグルに自分の名前を入力すると犯罪を連想させる単語が自動表示されるのは「プライバシー侵害」として、男性がグーグルに表示差し止めを求めて仮処分申請を起こした。
男性は突然、会社を解雇されたり内定を取り消されたりするのを不審に思って調べたところ、グーグルの「サジェスト機能」でまったく身に覚えのない、犯罪を連想させる単語が表示され、複数のサイトに自分を中傷する内容が書き込まれていることに気づいたという。
一審は表示差し止めと30万円の賠償を命じたが、今年1月、東京高裁は一転、男性の逆転敗訴を言い渡した。グーグルのサジェスト機能による人格権侵害は認めたものの、「表示は抜粋にとどまり、名誉を毀損したり、プライバシーを侵害したりしているとはいえない」と判断した。
男性の不利益より、公共の利益を優先した判断だった。
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事実かどうか分からず、虚偽に等しい、「不適切な、意味のない、または、もはや意味がなくなった、行き過ぎた」情報、ただ、
一人の人間の人生を台無しにするだけ、そんな情報を知って、なにが「公共の利益」なんですかね?木村さん。
一人と公共は結局のところ、繋がっているものです。
一つ言えるとしたら、
そうした「不適切な、意味のない、または、もはや意味がなくなった、行き過ぎた」情報を垂れ流し続けた者がいるという事実だけだ。
しかし、
無責任に垂れ流した側よりも、迷惑を被った、また被り続けている個人のほうが、かえって、無責任な注目を浴び続け叩かれ続けるというのが実際だ。
大企業と言えど結局は、一般市民や末端の庶民と繋がっていて、いわく「1%」の金持ちも、そこを疎かに考えていると、やがてのことに自分の首が絞まることになるよ、とは、これも、私は、ネットに参加して早い段階から言い続けてきたこと。
旧ブログでも、「サイバー空間で戦争やる時代に入ったんだな」と言ってきた。
(当時、なぜか、傍で嗤ってる奇妙なブロガーがいたようだけどw)
一般・末端の人々は、いま、この時代でも、野心家たちの商売のための戦争のコマとして体よく用いられることに変わりはない。相変わらずだ。
原発問題でもそう、
先見の明ある賢いはずの人たちが、目先の欲望に負けて。
考え得る最大の弊害を最初期から見越して手を打っておかずに、見切り発車的に暴走するから、あとになればなるほど膨大に積み重なってしまい、深刻な犠牲を出しても、いまさら収拾がつかない。
ま、とりあえず、いまのレベルで、
「公人」でもなく、何でもいいから有名人になりたいわけでもない一般人が辛うじての自己防衛としてできることは、「フェイス ブック」「グーグル」等を極力使わないことも、そのうちの一つだろう。
とは言え、もはや、一般人の想像以上に進行していて、底のほうでガッチリ繋がってしまっているようではあるけれど。
グーグルは、とんでもない迷惑を世界じゅうの金蔓たる一般人に及ぼすものは、すみやかに排除する最先端機能開発へと、その莫大な儲けのうちから少しは振り向けるがいい。
それは、グーグル、おのれ自身のためだ。
もし、やがて、そのために彼らの野心的経営に響くようになったらなったで、いよいよ、より強力でタチの悪い方策を実施する懸念もあるけどさ。
たとえば、どんなことかって?
ちょっと想像しただけで察しは つく。すでに、現実で起き始めてきていることとして報道されてもいるのだから。
再び言っておく。
「アメリカ」なら「アメリカ」、「グーグル」なら「グーグル」が、永劫に「一極支配」の位置に座っておれるとは限らない。世の摂理だ。
「2ちゃんねる」を野放しにし、それどころか、政治家筋や大手新聞社が陰で操作のために利用すらしているらしい日本では、アメリカの、また米国企業等の「一極支配」が崩壊したとき、自分も自動的に道連れになる覚悟をしておくか、
そのときには、あらたな ご主人さまにヘイコラすり寄っていくのか、まあ、そんなところだろう。