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とりあえず、ひかりのくに
     
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2014.01.31 (Fri)

ウィトゲンシュタインつながりで                2011/01/20 01:59

クリムトの作品は、モローなどと共に、私が若かった頃、特に好んでいた。

エミーリエ・フレーゲという人は姉妹と共にオート クチュールのブティックを経営していたそうで、当時の女性としては珍しかっただろうと思う。

クリムトとは、彼の弟と、エミーリエの姉が結婚したことで出会ったらしい。

クリムト自身も、エミーリエのためにドレスをデザインしていたという。もしかしたら、ウィトゲンシュタインの姉が着ているドレスも、クリムトがデザインしたものかも?とても優雅なドレス。 

                                            

http://stephan.mods.jp/kabegami/kako/Margaret/picup6.html

                                

どちらもクリムトの愛人とか恋人だったのではと伝わっているけれど、アデーレ・ブロッホ・バウアー夫人などの溶けんばかり妖艶そのものな表情に比べると、エミーリエの肖像は、固く、むしろ冷たさを感じるくらいの表情と色彩だ。

ところで、1902年の、クリムトによる肖像画が、エミーリエは気に入らなかったのだそうな。この点、ウィトゲンシュタインの姉、マルガリータと同様なことになってしまった(笑)


             

大変、プライドが高かったらしいクリムトが、マルガリータのご機嫌のために、背景に手を入れ直したりしたそうなのだけど。。。

マルガリータの肖像は、彼女の結婚記念のための絵だったらしい。何が気に入らなかったんだろ。 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%83%88


こちら↓は、クリムトと親しく、自身も画才に恵まれていたという、ウィトゲンシュタインの姉の一人、ヘルミーネの肖像。

姉妹のマルガリータの肖像と、ほぼ同様のポーズ。

なんか、白いドレスの肖像画が多いね。

白に白、というテーマは、ホイッスラーを思い出させる。
クリムトといえば、ビアズリーも連想するのだけど、そのビアズリーとホイッスラーは、、、へえ~(苦笑)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%93%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%AA%E3%83%BC

           
            
Symphony in White No. 1: The White Girl1862

 

ウィトゲンシュタイン家は、当時のオーストリアで「鉄鋼王」とまで称されていたほどの大富豪だったとか、私は、『地獄に落ちた勇者ども』という映画を連想してしまったのだが、全く関係ないのかなぁ?



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カテゴリ:本・アート > アート

 

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