2014.02.07 (Fri)
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――フィクション――「私は共犯者」【2】
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私の旧ブログのほうの玄関口にも載せてある、三木 清が いみじくも喝破した
~
感情は主観的で知性は客観的であるという普通の見解には誤謬が ある。むしろ その逆が いっそう真理に近い。
感情は多くの場合客観的なもの、社会化されたものであり、知性こそ主観的なもの、人格的なものである。
真に主観的な感情は知性的である。
孤独は感情でなく知性に属するのでなければならぬ。
~
というコトバをも思い出すのだが、
感情や感動を強制するなんてことは、ことに芸術作品においては、ナンセンスこのうえもないことだ。
また同じく、肩書やらネームバリューやらブランドやらに、代わりに判断してもらうのも、同じくナンセンスだろうにと思う。
私なんかは、しょせん、どの世界でも、およそ専門性というものから遠いので、何を見ても聞いても、結局は自分の好み(共感に近い?)で判断するしかない。
100円ショップで買ったものでも、世界最高級ブランドのものでも同列、自分で気に入ったか どうかが全てなのだ。
私の住まいには、何十万円のものと100円のものとが、平気で肩を並べて鎮座している。
どちらも同じくらい好きなのだよ(笑)
前以って、どのようにアリガタイ講釈を聞かされても、自分の性に合わなければ、やっぱり処分してしまうし、だけど自分の感性とか感覚に自信があるというのでもない。
だって、好きくもないものと ひっついてるの、苦痛なんだもんw
一般的にも、ほとんどの人は、そんなとこじゃないかと思うのだけどな。違うのかなあ?
聞かされていた肩書とかブランド性が高いものであったほどに、自分で直に接してみて、これは違うわと思ったときの私のゲンメツ度は大きい(苦笑)
私の身内にも いたよ。
かなり美意識が つよく(いわゆる上流社会の人々によって、鍛えられてもいたが)、もともと本人のセンスも良かったのだけれど、結局のところ、そんな自分自身の好みよりも、世間の定評とかブランド性に頼って最終判断していた。この最終点が、私とは真逆の人だった。
このたびの騒ぎに、かつて、朝日新聞の連載小説で読んだ『讃歌』(篠田節子)という作品を思い出した。
↓篠田さん御本人の、興味深いインタビュー付き。あとで、私も読んでみる。楽しみ。
さて、まぁ、「玄人」好みだとか、シロウトは解り易いもの、取っ付き易いものから入ってしまうのは仕方ないのだろうし、
「ウマヘタ」と「ヘタウマ」の違いは、という議論まであるけれどw
ただ、背景に関する深い知識があれば、それに助けられて、その対象の意味を、より深く察し、理解できるということは大いにあると思う。
だが、音楽なんて、まさに、「知識」や「理論」が本来なのか?という疑問もなあ。。。
こういうのに正答なんて、あるんだろか。
文章世界もそうだし、
スポーツ、体操の世界にも、類似の問題はあるようだ。
「スチャラカさん」の愛称で、日本人にも大人気だったという、往年の女子体操の名花、チャスラフスカ女史。この人を、うちの軽薄おやじなんかは、「毛唐(←!w)とは言え、あれは女らしくて良い!(←鼻の下!w)」とか言ってたもんだわww
このチャスラフスカ女史が、あのコマネチ元選手を批判していた記事を読んだ記憶がある。
もちろんのこと、女史は、その道のプロ中プロの立場だ。
美意識の高低というものも また、リクツだけではなかろうし。
何に対して感動するか しないかということにも、おのずと、その者のレベルは現れてしまうのも確かなのだろう。
とにかく、ないものねだりはナンセンス、ということだけ断言しておくわwww