2022.06.04 (Sat)
『近頃の所感の幾つかデス』の続き。
話を戻すと、
次は、くだらねえ朝礼だ。
テレビ局に出入りし、自社の番組などで使うタレントに対し、上から目線でダメ出ししまくったり、眼を見張るほどキレイな白人モデルを使う仕事を担当していることが、誇らしく思うに値すること、自慢して当然のことと信じてやまない感性の管理職らは勿論で、ヒラ社員で あっても、古参の部類なら、何らかの演説を持ち回りで しなけりゃならんことになっているので、その間、直立し、かしこまって、あくびを噛み殺しつつ、耳を傾ける、フリを する(わたしゃ、ほとんど聞こえてないでヨw)。
くたびれ果てた業務終了後、あるいは、自分が退社する前には、給湯室の流しに うずたかく溜められた社員たちのマグ カップを洗っておかなければ ならない。
何よりもだ、
兄弟である社長と重役の お世話が待っている。
彼らが、ゆっくり出勤してきたら、とにかく、仕事を中断し、
まずは、ウェイトレスのように、飲み物とオシボリを運ぶ。
昼休みが近づいてきたら、昼食の要望を伺いに行き、しかるべき飲食店に電話し、注文する。
注文したメニューが届いたら、それへ、また飲み物とオシボリを添えて、洋食メニューの場合は、ナイフやフォーク、スプーンなどのカトラリー類を一つ一つ丁寧に紙ナプキンで包んで、お盆に載せ、社長室に運ぶ。
じきに、食後の食器類を下げに行かねば ならないし、いつ なんどき、飲み物の おかわりを所望されたりするかも わからないので、自分自身の昼食も大急ぎで済まさねば ならない。昼休みどころじゃない。
結局、一日じゅう、こちとら本来の業務に ならない。
本来の仕事の合間合間に、何度か、社長らの呼び出しが かかるので、そのつど、用向きを聞いて、飲み物などの要求に応じるわけ。
私が入社する前、ある女性社員などは、何かの野菜だか魚だかを買いに行かせられ、それは、社長夫人の指令だったとかいう話も聞いたことが ある。
ご亭主である社長が帰宅するときに、夕食に間に合うよう、持ち帰ってくるように、ということだったらしいのだが、
このテの話は、似たような内容が、ほかにも あり、滑稽み漂いつつも、なかば伝説のようにコッソリと語り継がれていた。
私が入社した頃からは、社外への買物に行かされるにしても、タバコ等くらいで済んでいるとも聞いたけれど、
社長らのコマゴマした用事や世話なんかは、せめて秘書課の社員が やるべきちゃうんかと、私は、これも内心では疑問に思い続けていた。
が、なぜか、秘書課と同じフロアに居るという それだけのことで、いつから始まったのか不明だが、われわれ制作部署の、女性社員だけは一緒に担うという取り決めになっていた。
もうね、本業が捗らないなんてもんじゃないよ。
まして私は、ハンデを隠している新入りでしょ。
その「当番」の日は、数時間もの早出だし、寝不足で走り回って汗だくだくで、社長らの何度もの御用聞き、昼ご飯の御要望を承り、電話して出前を頼むだけでも緊張しっぱなしでヘトヘト。
さっさと帰宅したいところだが、逆に、平常よりも多めに残業するくらいでないと、本来の仕事が終わらんのよ。
私も、手慣れた先輩の女性社員らと違って、自分の要領が良くないんだろうなと、なさけなく思ったりもしたが、当時は、入社して日が浅いし、初めて携わる本業にシワ寄せが行くせいで、押せ押せの期限や締め切りが守れなくて、他部署の管理職のオバはんから電話が かかってきて、ギャーギャー怒鳴られまくったことも あったわ。
まあ、こちとら聴覚障碍の おかげで、あまり聞こえないんで、かえって幸いだったけどさw
そんな不公平で差別的な「当番」も、せめて、月に1回とか2回までなら まだしもだが、
これの負担を苦にして、特に女性の新入社員が定着しにくい。
ある新入り女性が、「当番」を2回ほど経験したあと、たちまちアッサリと辞めていったことも、一度ならず あった。
やがて私も、その一人になったわけだけど。
自分が辞めたあとに、そこの先輩社員だった女性から、その後の社内の ようすを聞いたことが ある。
女性社員の定着が殊のほか悪いために、辞めずに勤務を続けている古参格である彼女らの負担が、ますます重くなっていき、もともとは月に1、2回ていどだったらしいのが、2週に1回は必ず回ってくるようになり(私が在籍してた頃かな)、ほどなくして週に1回の頻度となり、いまでは1週間の あいだに2回ほど、または2、3日に1回は「当番」が回ってくるようになった、さすがにシンドイわー、とコボシていた。
どうりで、私が入社後、しばらくしてからの ある日、総務か人事か他部署の管理職のオッサンが来て、ちょっと ちょっと、と、小声で呼ぶので、何かいなと思ったら、私に支給する社員手帳を持参して、それを寄こしながら、あたりを憚るようにヒソヒソと、
「どう?少し慣れた?なんとか勤められそう??できるだけ長く続けてもらえそう???」
などと、心配そうに聞いてきたわけだ。
制作部署なので、業務内容そのものは、男女とも同様。デザイナーとか、担当する専門分野の違いは あっても。
しかし、ただでさえ、かなーり低い給与額は、男女差も かなり あるよと聞いていたし、
そのうえ、くだんの「当番」については、女性社員のほうが、だんぜん、圧倒的に負担が大きいわけなのだから、特に女性の定着率が非常に悪いのは当然ですわな。
そもそも、会社全体としての方針、待遇が良くない。
はっきり言って、悪い。
だからか、社員どうしの雰囲気も良くは なかった。
いまにして振り返ると、いわゆる「ブラック」の走りだったみたいな。
そこそこの規模と知名度の企業だったけどね。
そんななか、
やがて、その企業は、手狭な賃貸のオフィス ビルから出て、でっかい自社ビルを建てて移った。その少し前に、私は、とっとと退社してるわけだけど、もと同僚と、遠からず次は内装工事に とりかかれるのかな?という段階の あたりで、敷地の外から見物しに行った日も あったように憶えている。
そうして、
意外なほどの短期間で、ついに倒産してしまいますた、ということデスた。
経営者一族は、毎年、家族全員で長期の豪華海外旅行を楽しんでいたようだが、
社員たちには、ささやかな「盆休み」でさえも、ろくに与えようとしない。
一族以外は、たとえ古参の管理職で あっても、驚くほどの安月給。
ヒラは推して知るべしで、社員をコキ使い、犠牲にして、身分不相応な自社ビルなんか建てた報いだなw
さて、
最近は、いよいよ「悪いインフレ」なる指摘のコトバを、よく見かけるようになったが、
良いインフレ、悪いインフレというよりも、私には、「不自然なインフレ」という感じのほうが的確な気が するので、個人的には、そう呼んでいる。
「アベノミクス」当初から、「スタグフレーション」に向かうことになりかねないと危惧する声は、そこかしこで あがっていたよね。
アベシは、とにかく「値段が高くなった高くなった♪」と。
その ご満悦ぶりにも、私はイライラしていた(嗤)
だいたい、「アベノミクス」自体が、すべてにおいて不自然だった。
ところで、
大火災が発生して、6人もの従業員が亡くなってしまった『三幸製菓』。
あそこの人気商品の一つは、むかし、私と つき合いのあった男が絡んでいるという話を聞かされたことが ある。
もとは、国内トップ クラスの大企業での研究職だったのが、中規模の企業へと転職し、その勤務先の実験室で、偶然に できた食品加工の技術を売り込みに行った先が、『三幸製菓』だったのだそうで、
商談が まとまって、以来、その人気製品には、俺が開発した加工技術が用いられているんだ、という話を聞かされていたので、今回の大変なアクシデントについては、あるていどの関心を持って見ていたのだが、
『ヤフーコメント』欄に投稿している「ヤフゴミん」、やっぱり愚かもん揃いよなーと思ったのは、
ここでも、「値上げせずに頑張ってきたことが原因だ」みたいな主張を繰り返して、『三幸製菓』を同情的に見たり、擁護するとともに、「値上げヘイト」(嗤)の一般の消費者側を悪者にするが如き内容の投稿を並べたてていることだ。
まったく、どこぞからの指令でも出てるのか?
と、しょっちゅう感じる傾向が、またぞろ再現されていたw
おそらく、値上げを歓迎までは全然無理でも、概ね全体的に、おとなしく受け入れのムードに仕向けたいんだろうね。
経済界からの要望↓
国家権力側の要望↓
マスメディア側の協力と仕上げ。「ヤフゴミ捨て場」もね(嗤)
だいたいね、この火災の原因について、早い段階から指摘されていたのは、要は、工場内で商品を製造している過程に おいて、どうしても「煎餅くず」というものが発生し、機械に溜まってくるので、それをマメに取り除く必要が あるのに、そうしていなかったらしいと。
だったら、その理由は何?
掃除担当の従業員は雇用していたんでしょ?
火災訓練に参加させてもらったこともないという、その人たちは、きちんと、自分の職務の意味を理解し、その重要な作業を果たしてなかったの?
商品が特に安価だから、、、「値上げヘイト」の、安価を好む消費者が多いせいで、、、安価にするために、中国製の原料を使っていた等々、
そんなもん、関係あるのかい??
それとね、
これも毎度、思ってきたことで、かれこれ10年近く前の旧ブログ エントリーでも指摘したことなんだが、
「とにかく日本産、日本製のものを買うべき!中国や外国製は避けるべき」
という、さも愛国心あふれる主張も多いけど、それこそ、ふだんの買物に行ったこともなくて、現実を知らないのかな?と思えるのよ。
だって、そうでしょ?
ビンボボの私ですら、中国産・中国製のものと、日本産・日本製のものが並んでいたなら、少し割高である程度ならば、日本産・日本製と記されているもののほうに、たぶん、手を伸ばすよ、概ねは。
でもね、
現実は、日常レベルの食品でも日用品でも、ほんとうに、日本産・日本製のものを見つけることすら、いまだに、けっこう難しいよ?
もちろん、中国が最多のようでは あるが、そうでなくても、結局、「発展途上国」の どこかの外国産品・製品ばかり並んでいると言って過言でも ないでしょう。
こういう状況に、いったい誰が仕向けてきたのか?
われわれ一般の消費者か?
そうじゃないでしょうよ。
経済界・企業みずからが、そういう方向へ押し進めてきたはずだよ。『自民ダッピ党』や官僚と癒着・密着しつつね。
そうして、
今ごろになって、中国があ~!中国、許すまじ!!てな猛々しい主張を押し出してる。
いったい、なんだってんだ??なにが やりたかったんだ???
言っとくけど、私だって、中国の政府や要人、権力者、特に習氏は好きでは ない。
どこの国であろうと、極力、基本的には、個人や庶民のことは別にしてるだけで。
【続く】