2015.10.23 (Fri)
【旧『イザ!』でのブログ エントリー記録より】
シリーズ「靖国神社」(素朴な考察)その2 2013/04/29 14:59
(『【続・続】シリーズ「靖国神社」』の続き)
~
「千鳥ケ淵」に参るのなら、「靖国神社」へ、という意見も見かけたけれど、私に言わせりゃ逆。
身元がハッキリした戦死者なら基本的に、故郷の各遺族のもとでも供養されていることだろうから、「靖国」でも祀るなら、二重に祀られてることになるわけだけど、
身元不明のままの人は、それが全くないわけで。
『「内閣総理大臣の靖国参拝が違憲である」という高裁判決は初めてではない。
新聞報道は正確にしてくれ。「高裁レベルの違憲判決は初めて』
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=89954&pg=20051001
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=89954&pg=20130421
~みなさんのお子さんが兵隊にとられますよ?これだけ男女平等っていってるんですから、女子にも徴兵制がきますよ?
いいんですか?貴方や貴女は、自分の息子さんや娘さんに「国のために死んでこい」と言えるんですか?
よく考えて下さい。~
「よく考えて」るのかどうかは分かんないけど、
「イザ!」を含め、昨今のネットに溢れかえってる感のある、煽り的主張も勇ましい投稿の かずかずを見たかぎりでは、徴兵とかも大いに結構と思ってるみたいだわよw
また、そういう、
国のため、自他もろとも死を賭した犠牲をも厭わぬ「ウツクシイ」精神を持て、わが子よ孫よ!行けーーー!!
と思ってるみたいww
ま、どうなるにせよ、戦場というものは、年寄りの出る幕じゃないしw
自分自身じゃなくて、子どもや孫世代たちの役割だもんなww
私も何度か言ったけど、
だいいち自分の子どもというのがないし、この先、たいして長くもなかろうし、こうやって、ささやかなブログで、自分なりに警告を発しているつもりでも、実際どうなっていこうと、私個人には、大きく実害というほどのことはないだろうから、個人的には何の利得もない、いわば在宅のボランティアてなもんだ。
でも近頃は ほんとに、
子どもや孫のいる人ほど、やっぱり、根がアホ・バカ傾向の者も多いのかも?
と思うことが増えてきたよwホンネ言ってスマンけどww
昔とは違って、日本でも、学歴水準等がグンと高くなったでしょ。ところが、大学の先生でも専門家でも、同じ職業の人を呆れさせ、私みたいなシロウトまでも唖然とさせるような破廉恥なことを平気で のたまうもんね。
(文字強調は当ブログ主による)
~
一九八二年の教科書問題のときに、東大や上智大学の先生がある雑誌での座談会で、「羊を人間にしてやった。この日本の功績を もっと若い人たちに伝えるべきだ」ということを話していました。要するに、欧米の植民地支配の下に呻吟していたアジアの人たちを解放した日本、この側面を強調することで日本の若者の愛国心を培おう、そういうことを提起した人たちがいました。こうした動きの一つは、原書房から刊行された『新編日本史』という教科書になっています。~
(http://www.wako.ac.jp/organization/research/touzai96/tz9604.html)
カテゴリ:コラむ フォルダ:憲法問題/靖国問題について
関連ニュース
靖国集団参拝について橋下氏「敬意と外交は分けなければならない」(04/23 21:01)
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(04/27 20:26)
稲田行革相が靖国参拝(04/28 17:54)
【このあとオマケ】
2015.10.23 (Fri)
『【続】シリーズ「靖国神社」その弐』
の続き。
【旧『イザ!』でのブログ エントリー記録】
シリーズ「靖国神社」(素朴な考察)その2 2013/04/29 14:59
「靖国神社」に関しては、いわゆるA級戦犯の話が避けられないようだし、このことについて、
「日本にとっての「戦犯」という存在は、ない!」という主張は、ネット上のあちこちで見かける。そのリクツは、必ずしも全く理解できないものではない。たしかに、そうも言えるのだろう。
しかし、また、
「光復」――『東南アジアから見た日本の戦争責任』
(閉鎖された旧のブログ エントリーで紹介した元のサイトは↓こちら
http://www.wako.ac.jp/organization/research/touzai96/tz9604.html)
というエントリーで取りあげたように、
欧米列強の戦勝国側は、日本の、「戦争を起こした罪」とかいうよりも、各自国の捕虜に対する扱いについてを「人道の罪」として断罪したわけなのだという。
昭和天皇も、けっして好戦的な お人がらではなかったと思うし、基本的に反戦の立場におられたと理解しているが、
「一部の軍国主義者たち」に、やむえずとはいえ、許可を下した存在であったことまでは否定不可能のはず。
こんなんも知らずにいた私;
わけワカラン岩手県議会よw
『岩手県議会靖国神社訴訟』
ええ もう、だから、潔く、おのれの実際を認めたほうが、酷い捻じれも、よっぽどスッキリするってもんでしょ、ってのw
『いまごろ気が ついた?日本は個人崇拝の宗教国よん♪』
http://schneewittchen.iza.ne.jp/blog/entry/3060278/
(↑注:閉鎖された旧サイトにつき、アクセス不可)
さてさて、弁護士と憲法遵守その解釈ってのは、いったい、どうなってるのか?
~日本国憲法を実質的に起草した米国の連邦最高裁には「長期にわたる伝統的な慣行は、政教分離に当てはまらない」という判例があり、靖国参拝もこの慣行だとする指摘もある。~
アメリカのそれは、まずまず「長期にわたる伝統的な慣行」範囲なのだろうと思うけれど、「長期」とは、どのくらいかな?
そのアメリカに「押し付けられた憲法がー!」と息巻いてるくせして、
こういうときには、アメリカでは こうなのだから、と持ち出してくる ご都合主義よ(嗤)
棚上げ主義と共に無自覚なままでやられると、とことん収集が つかないほど始末悪いw
「靖国神社」参拝ってのは、「長期にわたる伝統的な慣行」の範囲に、
はたして相当するんだろうか?
神道について殆ど分からないけど、たかだか明治時代になって つくったという、この「単立神社」自体は、かなり特異な存在だと思うんだけどなぁ。そんなことないんだろうか?
「戦没者」「戦没者」って頻りに言うけど、だったら、
現閣僚たちを始め、議員たちは、「千鳥ケ淵」には、きちんと参拝してるの?
本来、天皇のための戦士を祀る「靖国神社」へ、でなければならないという必然性が、いまいち分からない。
こういう分からなさって、今、「憲法改正を!」と主張している分からなさと酷似している。
「『慰霊』や『追悼』といった行為が、すでに宗教的な観念であり」
って当たり前。だからこそ、なんで、あえて神道でなければならんの?ってことになるでしょうに。
むしろ、アメリカの「無名戦士の墓」にせよ、「千鳥ケ淵」にせよ、これらのほうが、よほど、特定の宗教を超えた祀りかたをしているのではないのか。
【この項、続く】
2015.10.23 (Fri)
の続き。
~
いずれにせよ、
どこも私自身は行ったこともないので、よく分からなかったのだが、
~
「遊就館」の前には、なぜか、大砲や高射砲、戦艦大和の主砲の砲弾(実物模型)などが展示されています。まさに、軍国主義の日本にタイムスリップしたような異空間が、そこにはありました。~
http://www.jsdi.or.jp/~y_ide/010815yasu_a.htm
および
http://www.jsdi.or.jp/~y_ide/010815yasukuni.htm
そもそもが、あくまで、天皇のための戦死者を祀る場所として、維新後の明治になって建立されたというのだから、当然なのだろう。
私は疎くて、
「靖国神社」では、わが国の戦死者を中心とはいえ、概ね、その他も分け隔てなく祀っているのであればと、
なるべく良いように、単純に受け止めてもいたのだけれど、
よくよく聞いてみたら、長州に大きく偏ったものだとかいうことを筆頭に、けっこう、あからさまに分け隔てしているようだw
「勝てば官軍」だ、文句あっか!というつもりであるなら、戦勝国側の身勝手で押し付け!!と喚く筋合いはない。
そういうのが、
私が、このブログでも再三警告してきた「自分棚上げ」という精神年齢の低さなのである。
自分棚上げ根性だからこそ、厚顔にも、相手を非難できるんだろうが、
どだい、そういう輩に、相手を非難する資格はない。
まあ、出遅れた私には見当が つき難いのだけれど、
特にネット上では、いつから始まったものか、あれやこれや姦しい、二言目には、あの「カルト連」と同じく、他人を「嘘つき」呼ばわりが三度の飯より生きがいの「ネトウヨ」さんたち自身の、負けず劣らずの稚拙な嘘つきぶりと並みはずれた情熱による洗脳活動が、たかだか「ウィキぺディア」あたりを幾つか まとめて、頑張って読み通してみただけでも、わりとカンタンに分かってしまう。
ちなみに、
どうしてもというのなら、むしろ、せめて「終戦の日」に参ってもらったほうが、まだしもというものかもしれないのである。
産経新聞さんとしては、首相の靖国神社参拝を、特に「終戦の日」参拝を強く要望しているそうなんだけど、それって、ひょっとしてイヤミかな?w
なぜなら、「靖国神社」のそもそもの役割というものに、戦勝を祈願する所でもあったというのだから、それが本当なら、
よりによって「敗戦」の記念日みたいな日に、
日本の「マルス」たちに向かって、ご利益ありませんでしたねーって、
念押しに行ってるみたいじゃないか(爆)
以前から「韓流」宣伝問題?もあるしw
最近では、元 在日経営の「OKウェイヴ」との互恵関係というのもあるしww
ことほどさように、産経さんの「反韓」とかいった姿勢は見かけに過ぎず、まやかしなのだなと思えますよwさっさと白状したら?ww
そりゃ、べつに、私個人は構わないと思ってるけども(苦笑)
しかし、
とある(「右」系と思しいw)ブロガーさんが力説するところによれば、
アーリントンにケネディ元大統領が祀られているというのには大きな誤解があり、
ケネディの墓がある「国立アーリントン墓地」と、アーリントンの「無名戦士の墓」とは明確に区別されているという。
その国立墓地のほうは、墓籍簿がアメリカ政府によって管理されていて、これは、つまり靖国神社の「霊璽簿」と同じものだ。
各国元首が表敬するのは、特定人が埋葬されている「アーリントン墓地」ではなくて、「無名戦士の墓」のほうなのだと。
このことは、冒頭に述べた私の疑問、
「無名戦士の墓」というのと、「靖国神社」みたいに、「神」として名のある存在にして祀ってることの違いは?という疑問に繋がってくる。
だが、
そのブロガーさんが説くように、「霊璽簿」というのを廃止して、なおかつ「神」として祀りあげることが、神社側として可能なのか どうなんだか、私にはサッパリ不明。
カテゴリ:コラむ フォルダ:憲法問題/靖国問題について
関連ニュース
靖国集団参拝について橋下氏「敬意と外交は分けなければならない」(04/23 21:01)
小泉進次郎氏、閣僚の靖国参拝「取材するものではないと思う」
(04/27 20:26)
稲田行革相が靖国参拝(04/28 17:54)
【続く】
2015.10.23 (Fri)
『靖国神社の本質に気鋭の政治学者・白井聡が切り込む! 問題はA級戦犯合祀や中韓の反応ではない、靖国に歴史的大義がないことだ!』2015.10.17
http://lite-ra.com/2015/10/post-1595.html
【旧『イザ!』でのブログ エントリー記録より】
シリーズ「靖国神社」(素朴な考察)その1 2013/04/29 13:48
いわゆる「無名戦士の墓」というのと、「靖国神社」みたいに、お骨はないが、実体のない「神」として名のある存在にしたて祀ってることの違いは、どう作用するのか しないのか。
外国の元首にも参拝してもらえているか?
これまでの過去、してもらっていたことは いたものらしい。
もっとも、副大統領時代の来日時、ニクソン氏などは自ら拒否したそうな。
ここ最近の数年では、オバマ大統領も参拝していないようだ。
もっとも、義務というほどのことではなく、儀礼なのだということであれば、どうしても、外国元首に参拝してもらわないわけにいかないということでもないのではと思うけど。
ところで、
「千鳥ケ淵」建設にあたっては、もともと、諸外国の元首、使節等も公式に訪問し得るものとして、「無名戦士の墓」に相当する施設を目標としていたそうである。
~この無名戦士の墓は、よく日本の千鳥ケ淵戦没者墓苑と同等視されるが、千鳥ケ淵墓苑が政府派遣遺骨収集隊によって集骨された遺骨の内、引き取り手のないものや、氏名のわからない遺骨を納めた「納骨堂」であるのに対し、この無名戦士の墓は各戦役で名前のわからない戦没戦士の遺体を一体だけ選び、その遺体を全無名戦士の遺体の代表として祀っている。~『ウィキペディア』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%A2%93%E5%9C%B0
「各戦役で名前のわからない戦没戦士の遺体を一体だけ選び」
って、えっ、じゃあ、そのほかの御遺体は、どうしてるんだろ。。。?
【この項、その弐へ続く】
2015.10.23 (Fri)
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%ae%89%e4%bf%9d%e6%b3%95%e6%a1%88%e5%9b%bd%e4%bc%9a%e6%89%bf%e8%aa%8d%e6%ad%af%e6%ad%a2%e3%82%81-%e9%aa%a8%e6%8a%9c%e3%81%8d%e3%82%82/ar-AAcRXat?ocid=FUJITSUDHP#page=2
安全保障関連法案に盛り込まれた自衛隊海外派遣の「国会承認」は、戦争への歯止めとなるのか。法案の衆院審議は大詰めだが、議論が尽くされたとは言い難い。欧米諸国では、海外派遣の政府判断に対し議会が関与を強める流れにある。日本では特定秘密保護法の影響もあり、逆に国会の権限が骨抜きにされ、「追認」に堕す懸念が現実味を帯びている。【日下部聡、樋岡徹也】
「国会承認などの厳しい歯止めがあります」
安保法制をPRする自民党のパンフレットは、集団的自衛権で武力行使を認める際の「新3要件」とともに「国会承認」をうたう。しかし、その実効性を巡る与野党の議論は、まったく深まっていない。
歯止めとなるかの分かれ目は、承認・不承認を判断するために十分な情報を、政府が国会に開示するかどうかにかかっている。そこに、特定秘密保護法が影を落とす。
安保関連法案では、日本の存立が脅かされる事態(存立危機事態)などで自衛隊を派遣する際、政府は国会に「事態」への「対処基本方針」を示すことになっている。中谷元・防衛相は1日、安保法制の特別委員会で、「事態」認定の根拠となる事実に特定秘密が含まれる可能性を認めた。
過去の自衛隊イラク派遣で政府が国会に示した「基本計画」に特定秘密保護法を当てはめると、派遣の地域や部隊の規模、装備(武器)などを秘密指定することが理論上は可能だ。
国会職員出身の武蔵勝宏・同志社大教授(立法政策過程論)は「派遣の詳細な情報を全議員に提供し、派遣中止の議決権も国会に与えるよう安保関連法案を修正すべきだ」と提言する。
国会承認の実効性が疑問視されるもう一つの理由は、承認を判断するタイミングだ。
派遣の前か、後か。事前承認なら計画段階から妥当性を議論でき、政府が必要な情報をきちんと出さない場合には「不承認」で対抗できる。事後承認ではそれが極めて難しい。
10の法律を改正する法案と新法案1本からなる安保法案で、事後承認を認めないのは新法案の「国際平和支援法案」のみ。国連決議を受けて国際紛争で他国軍を支援するための立法で、与党協議の際、公明党が自民党を押し切り「例外なき事前承認」の規定を入れさせた。それ以外の法案は、緊急時の例外的な事後承認を認めている。
衆院特別委で国会承認の問題を質問した木内孝胤議員(維新)は、取材に「政府が勝手に『緊急』を定義するかもしれない。自衛隊が派遣された後に(国会の不承認で)戻すのは事実上難しい」と話す。
欧米各国では、軍の海外派遣に対する議会のブレーキが強化されている。
最も厳格とされるのは、日本と同様に第二次世界大戦の経験から海外派遣に慎重だったドイツだ。「議会の同意があれば、北大西洋条約機構(NATO)域外への軍派遣は合憲」とする1994年の連邦憲法裁判所判決を機に、2005年に連邦議会による承認が法制化された。派遣の際に出す議案に部隊の能力から予算まで詳しく記すよう政府に義務づけ、議会側は承認を撤回する権限も持つ。
オランダ政府は議会の要請を受けて01年、派遣の検討段階から情報を提供し、説明する指針を設けた。
米国の歴代大統領は武力行使に議会の承認を不要としてきた。しかし、オバマ大統領は13年、シリア攻撃の承認を議会にあえて求めた(攻撃は行われず)。
このシリア攻撃については、伝統的に首相の決断を追認してきた英国議会が、政府の提出した容認動議を否決し、世界に衝撃を与えた。イラク戦争に参加し、多数の犠牲を生んだことへの国民の不信感が背景にあったとされる。
(文字強調部分は、当ブログ主による)
『安保法案:隠された米艦給油 懸念される特定秘密保護法』
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%ae%89%e4%bf%9d%e6%b3%95%e6%a1%88%e9%9a%a0%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%9f%e7%b1%b3%e8%89%a6%e7%b5%a6%e6%b2%b9-%e6%87%b8%e5%bf%b5%e3%81%95%e3%82%8c%e3%82%8b%e7%89%b9%e5%ae%9a%e7%a7%98%e5%af%86%e4%bf%9d%e8%ad%b7%e6%b3%95/ar-AAcSaBQ?ocid=FUJITSUDHP#page=2
特定秘密保護法がなかった過去の自衛隊派遣でも、国会による政府監視が秘密の壁に阻まれ、難航した例がある。海上自衛隊の「燃料転用疑惑」だ。
米国などによるアフガニスタンやパキスタンでの対テロ作戦の支援で、海上自衛隊は2001〜10年、テロ対策特別措置法などに基づきインド洋で他国艦船への給油活動を行った。ところが03年、無関係なイラクでの作戦に参加していた米空母キティホークが、海自補給艦から間接的に給油を受けたことを米海軍司令官が記者会見で明かした。特措法の逸脱だとして野党は追及したが、政府は否定。一度は沙汰やみとなった。
ところが4年後の07年9月、横浜市の市民団体「ピースデポ」が米国の情報公開法で入手した米艦記録の分析結果を公表した。
キティホークは政府の説明よりはるかに多い給油を受け、アフガンから遠いペルシャ湾奥まで入っていたことが分かり、疑惑が深まった。
野党の激しい追及に、防衛省は給油量の誤りを隠していたことを認め、当時の福田内閣は、さまざまな防衛関連情報を公開せざるを得なくなった。
「米国は手書きの航海日誌など1次資料も出してきた。日本と違って『政府の情報は国民のもの』という考え方が浸透している」と、ピースデポの湯浅一郎副代表は話す。防衛省にも補給艦の航海日誌を開示請求したが、読めたのは表紙だけで、中身はすべて黒く塗りつぶされ、船の位置すら分からなかったという。
「政府は、安保法案の前に特措法をまず総括すべきなのに、何もしていない。特定秘密保護法を考えるとますます情報を出さなくなる可能性がある」と湯浅氏は懸念する。